最近買ったゲームのサントラ(2017年5月~7月)で書いたように今さらながら買った2012年発売『イース セルセタの樹海』のオリジナルサウンドトラック。ゲームをクリアしてからもう2年ぐらい経ってるんだなぁと思ったがでもまだ2年程度か。今現在(2017年8月)絶賛イースVIIIをプレイ中(クリアしたがあともう少しある)だが少し時間を巻き戻してセルセタの樹海を音楽でもう一度冒険していこうか。こうゆうときプレイ日記を書いてるとシーンを思い出しやすいから助かる。

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今作は知っての通り1993年発売『イースIV The Dawn of Ys』のリメイク。そうゆうこともあって当時の曲のアレンジ曲もありつついくつか新曲も混ぜ合わせたサントラとなってる。そういったサントラの中から今回も特に気に入った曲のみを挙げて少しばかり拙い感想も書いていこう。

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相変わらずブックレットは見開き1ページだけの簡素の極み。軌跡シリーズはライナーノーツ的なコメントがあったけど何にもないのは寂しい。

感想のタイトル横の*マークは新曲ではなく原曲アレンジ。原曲の作曲者は白川篤史さん、金田直樹さん、中島勝さん、鍋島貴博さんで新曲の担当は園田隼人さん、宇仁菅孝宏さん、籾山紗希さん、萩生田朋克さん。もちろん誰がどの曲を担当してるかは新曲に限っては不明。

リスニング環境はいつもの構成。ヘッドホンはAKG K712 Pro、オーディオカードはAsus Xonar Essence STX、再生ソフトはfoobar2000。

感想

DISC1

02.辺境都市《キャスナン》*・・・ブラスの賑々しくあっけらかんとしたイントロが印象的。シロフォン的な音の少し影のあるBメロが好き。ここのところのベースが格好いいんだよね。切なげだけどポジティブさもあるサビも良くて高まる。ゲーム中何度も聴いたときはイントロのせいで少し野暮ったく感じた曲だったがサントラとしてしっかり聴くと全然印象は違ってて気に入った。サントラ記事で何度も書いてるがやはりゲームプレイ時の印象だけでは曲の良し悪しは分からない。ところで自分はたまに曲の評判を知るためにTwitterで曲名検索したりしてるんだけどそれで知ったがこの曲はオリジナルじゃなくてリネームで原曲は『プロマロック』って曲?YouTubeで探して聴いてみたらビンゴだった。イントロだけオリジナルなんだな。

03.燃ゆる剣*・・・一番最初に冒険に出た『獣宴の平原』のフィールド曲は颯爽と勇ましく。シンセが主旋律の音担当でこれでも悪くないけど伝家の宝刀ヴァイオリンでもよかったかもしれない。イントロはキマってるしドラムのノリの良さもあってナイスな仕上がりだがもっと違うアプローチもありそうだ。それでも原曲の格好よさは生きてるな。

04.セルセタの樹海*・・・こちらも原曲の段階で雄々しい格好よさ。やはり主旋律は他に良い楽器がありそうな気もするが『燃ゆる剣』ほど気にならないしBメロ以降リピートからは納得の出来のアレンジ。エレキとホルンでユニゾンする悠然としたAメロが好き。

12.暁の森(編:岡島俊治、ヴァイオリン:水谷美月)・・・アンニュイでまどろんだ雰囲気と水谷さんの官能的なヴァイオリンが情感に満ち溢れていて心に沁み入る。いわゆる森曲だがアトリエの森曲と比べてメロディが際立っててサウンドが重く濃厚なのがファルコムらしさ。アレンジ変えたら閃の軌跡とかの街道曲っぽくもなりそうだ。

13.地下遺跡(編:岡島俊治、ヴァイオリン:水谷美月)・・・地下のジメジメした気分を吹き飛ばすような軽快でごきげんなナンバーだ。アレンジされた岡島さんはドラマーだけあってドラムの溌剌っぷりが打ち込みながらも目覚ましい。そしてここでもしなやかに歌う水谷さんのヴァイオリンが光る。飛翔するかのようなサビも爽快感バツグンだ。

15.一陣の風(編・ギター・キーボード:上倉紀行)・・・野性味あふれるイントロが痛快。Aメロは古き良き王道ファルコムサウンドっぽいズンドコ感あるがBメロでは一転してセンチメンタルに心に響かせる。まさに一陣の風のような駆け抜ける爽やかさに胸が躍る。この曲を聴きながらの『ギドナの大穴』でのアクションは最高だ。

17.導きの塔〜エルディールにくちづけを*・・・ストリングスの薙ぎ払うかのような疾走感、エレキの滾る熱いパトスが格好いい。サビのツーバス連打も熱い。この曲名だと原曲にない感じだがエレキのメロディは原曲『エルディール』のアレンジだな。

DISC2

01.雨上がりの朝に(編・ギター・キーボード:上倉紀行)・・・『雷雨の聖域』で使われてて確か天候が収まってから流れたんだったかな。これもまたドラムが暴れるイントロが最高に格好良くてここだけで胸が高鳴る。上倉さんはイントロで決めてくる。曲名通りAメロは瑞々しい爽やかさが印象的で心ときめく。エレキの合いの手も心地良い。サビの泣かせるメロディにも胸を打つ。間奏のキーボードも上倉さんだろうか、ギターだけでなくさすがの腕前。

04.クレーター*・・・『灰の森』で使われてただけあってミステリアスさがありつつも洒落た格好よさもあって好きだ。これも原作アレンジな気がするけどどうなんだろうなぁとググったら未使用曲として当時のサントラに収録されてたらしい。これのアレンジはモダンさがあってナイスな出来。サウンドのテイストからしてアレンジは宇仁菅さんっぽい気がする。

05.神代の地(編:神藤由東大、ヴァイオリン:長野昭子、ギター:宮崎大介)・・・広大な『古戦場』に相応しい勇壮でスケール感のある仕上がり。上倉さんや岡島さんはクリアでエッジの効いた仕上がりだが神藤さんは経験の差もあるだろうし使用してる機材が違うってこともあって音場が広くサウンドがゴージャスな感じがある。作曲はメロディの感じから園田さんと予想。

06.レファンス*・・・イース定番曲『RODA』の系統を感じさせられるがこちらはさらに壮大に雄大にそして物憂く。正統派のオケアレンジでこれも良い出来。オケ主体の曲だとやはりアレンジを手掛けられたのは園田さんかな。

08.失われし仮面を求めて(編:岡島俊治)・・・『トルメス湖上遺跡』で使われたがこれもイントロから軽快さで高まる。情熱的なBメロからそのままサビへなだれ込む展開が胸熱でしびれる。

09.黒き翼(編・ドラム:岡島俊治、ヴァイオリン:水谷美月、ギター:平松俊紀)・・・強靭な水谷さんのヴァイオリンに熱く唸る平松さんのギター、そしてアレンジもしてる岡島さんの熾烈なドラム。このメンツの息詰まるような熱気ムンムンなハードロックが最高にならないわけがない。特に岡島さんのサビでのツーバス連打が熱い!間奏ではアトリエシリーズでもお馴染みの平松さんの技に酔いしれる!曲の熱気に追いやられがちだがメロディも負けてない。特にBメロの感慨深げな最初のフレーズや激情にかられたようなサビには魂を揺さぶられる。そんなすごい曲だが裏腹にエルディールは結構弱かった記憶。

12.The False God of Causality(編:神藤由東大)・・・ラスボス曲は近年のファルコム定番、コーラス入りのテーマ曲オーケストラアレンジ。ホルン、ストリングスと主題歌サビが歌い継がれるがオケでサビを演奏するとどことなく歌謡的ムードが増してOP曲とは全然違う曲に聴こえるのがアレンジの面白いところ。硬質のパーカスの音といい曲構成といい閃の軌跡『巨イナルチカラ』をちょっと彷彿。

13.最終決戦*・・・オーラフェンサー数発撃って終了した真のラスボス曲。ブイブイと唸るエレキサウンドが熱いし癖があって妙に耳に残る。そして近年のjdk定番のオペラティックなボカリーズ。いわゆるシンフォニックメタルといったところか。メロディよりサウンドのキレ味と熱気で魅せてる感じだな。jdk内製の旧作アレンジだが激しめの曲の部類としてはかなり成功してるんじゃないだろうか。

14.冒険家、誕生(編・キーボード:上倉紀行)・・・後日談のエピローグで流れたかな。イントロの笛の感じが東京ザナドゥのタイトル曲『X.R.C』を少し彷彿。戦いの緊張から開放されてまさに大団円といったエンディング感と平穏さのある雰囲気に心が安らぐ。

15.新たなる時代のステージへ(編:神藤由東大)・・・エンディングクレジットが流れたあとの第二部のエンディングという胎動感がある。零の軌跡でいう『予兆』に相当する曲だな。どこで使われてたか確認したらなるほどビンゴだった。ちなみに『16.真実への序曲』でも前半部分が使われて後半は主題歌アレンジ。この雄大さは神藤さんアレンジならでは。

16.THEME OF ADOL 2012*・・・タイトル曲は最後のほうにひっそりと。ツヴァイ収録の『Theme of Adol 2001』と比べるのもおつ。こちらはオルゴールとピアノとチェロのアンサンブルでしっとりそしてどこか物寂しげな表情。それはやはり記憶を失ってるアドルの旅ということもあるんだろう。

17.The Foliage Ocean in CELCETA(編:神藤由東大、ギター:和田耕平、ヴァイオリン:長野昭子)・・・ロック&オケ&ヴァイオリンソロの定番編成。疾走感と高揚感に満ち溢れてゲームの幕開けに相応しい胸高鳴る曲だ。颯爽としたAメロは格好よく切なげなBメロは心を揺さぶりどこまでも突き抜けるようなサビも胸熱だ。特にエレキとヴァイオリンのユニゾンするところがしびれる。オーケストラヒットが鳴り響きエレキが唸る間奏も熱い。作曲は王道なメロディなことから園田さんと予想。

まとめ

全36曲中で何度も聴きたくなるお気に入りな曲は21曲あった。プレイ中はあまり印象に残らなかったからサントラの購入は保留したけどやっぱり音楽だけに向き合って聴いていくと良さがみえてくる。

セルセタの樹海はリメイクということもあり原作から何曲かピックアップしてリメイクされてるけどjdkメンバーによるアレンジは音源のチョイスからしてオマージュが入ってるような感じがある。ただ今の時代からしたらその方向性のアレンジが野暮ったく感じてしまうなぁ。折角イントロは格好いいのに主旋律の音が入るとズコーってなるアレンジが多かった。(例:道化師の誘い、灼熱の炎の中で、THE DAWN OF YS、イリス、など)。逆に殆どの新曲アレンジ担当の岡島さんや上倉さんはイースの伝統を受け継ぎつつどちらかと言うと今風なアレンジで自由にのびのびと作っているのだからjdkアレンジも変に過去にとらわれず今のやり方でアレンジして欲しかった。むしろ担当が逆だったらいい結果になったかもしれない。ま、あくまでも個人の主観の感想。このアレンジが良いんだよって人も勿論いるだろうし逆に自分が少数派かもしれないな。

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どの曲もリピートしてくれるのが嬉しいね。曲数が少なく収録時間に余裕あったからなんだろう。やっぱり良い曲は繰り返し聴いて気分に浸りたいからね。最近のサントラはファルコムもガストもリピートしない仕様ばかりでとても残念。曲数が昔より倍以上に増えたからなんだろう。残念ながらイースVIIIのサントラもノーリピート。CDというメディアがもう時代についていけてない。

音質についてはハイレゾじゃないファルコムのサントラとしては極上レベルだと思われる。これを聴いて音質に不満あるなら再生環境を見直したほうがいい。特に外部アレンジの曲は生音収録も込みだからよりクリアで色鮮やかだ。この音質で零の軌跡や碧の軌跡のサントラを仕上げて欲しかった(碧Evoは良い)。

毎度ファルコムのサントラでやってる作曲者予想だが新曲アレンジを神藤さんの他に岡島さんや上倉さんも手掛けられてることもあって尚さら予想がつかない。2作品しか担当してなくすぐ退社されたっぽい萩生田さんはともかく近年のファルコムサウンドの一翼を担ってた既に退社済みの籾山さんの特徴は知っておきたいんだけどね。でも閃IIやイースVIIIのサントラを聴き込んだら分かってくるかな。

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