オリジナルサントラを買ってから(記事:閃の軌跡 サウンドトラック・オリジナルマスター の感想)大分経ったが遅ればせながらようやく閃の軌跡のスーパーアレンジバージョンを購入。元のサントラもハイレゾ版出してるんだしこっちもハイレゾで出してくれたらよかったんだけどね。

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ブックレットは歌詞が乗ってる見開きのペラ一枚。うん、知ってた。アレンジCDはどうか分からないけど昔はサントラに簡単なコメントが1ページ分あったりしたのに最近は味気ない。

リスニング環境はいつも通りヘッドホンはAKG K712 ProとオーディオカードはAsus Xonar Essence STX、再生はfoobar2000。

Atrocious Raid(編:神藤由東大 ヴァイオリン:長野昭子)

実はこの曲含めて派生が3種類もあるという。神藤さんらしい臨場感溢れる生々しいオーケストラアレンジが施されコーラスも入りスケール大きく壮大で一曲目からクライマックス感。原曲の賑々しい熱血さは薄まったがドラマティックなオケサウンドで感動を呼び起こし感慨にも浸らせてくれる。サビ後の間奏部分が特にエキサイティングで熱い。今作の象徴的なテーマメロディでもあり得そうで仮にED曲の代わりに流したとしてもマッチしそうだ。ところでどこにヴァイオリンソロがあるのか分からないんだがもしかしてサンプリングしてストリングスとして使ってるんだろうか。

Belief(編・ドラム:岡島俊治 ヴァイオリン:水谷美月 ギター:寺前甲 ベース:榎本敦)

奇しくもOSTと同じ曲順だな。原曲は打ち込みながらも切れ味鋭いエレキと熱気が圧巻だった。お陰でSAVは生音のエレキなのに少し分が悪く感じてしまうな。それでも原曲のリズム感を浮き立たせて野性味溢れさせるところは滾るしヴァイオリンが鮮やかに出るところも格好よくてしびれる。ヴァイオリンに彩りを添えるシンセも鮮やかな効果。段々とエレキが熱く盛り上がりヴァイオリンの躍動するサビには高まる。間奏のエレキソロも納得の仕上がり。ベースもエモーショナルに存在感示していて熱い。岡島さんの魂のドラムも滾る。原曲の沸き立つ熱気はやや後退したものの岡島さんらしいモダンで軽快なアレンジに仕上がった。

旧校舎の謎(編・ドラム:岡島俊治 ヴァイオリン:水谷美月 ギター:宮崎大介 ピアノ:有木竜郎 ベース:松本将太)

原曲はミステリアスで荒涼とした空気感が心地よかったがアレンジでムーディーでオシャレなテイストになってこちらも心地のいいサウンドになった。エレキのソロには静かなる熱い血潮を感じさせてくれ胸に響く。どことなく陽が差して少し希望を感じさせてくれるようでもある。余韻を残す雰囲気があるので別アプローチとしてEDに流してもよさげ。IIIでも旧校舎に行くだろうし使ってみるのも面白いかもしれない。

Tie a Link of ARCUS!(編・ドラム:岡島俊治 ヴァイオリン:水谷美月 ギター:寺前甲 ベース:榎本敦)

元々は岡島さんのアレンジだからリアレンジ&水谷さんと岡島さん以外を変えての再演ってことになる。細かいところが違ったりサビ後にギターのメロディが追加されただけで大きな変化はなく基本は同じ路線。原曲は平松さんのプレイの効果かもっとワイルドにエネルギッシュだった感じだがアレンジで少し軽快にコンパクトに纏まった印象。どちらがいいかは甲乙つけがたくはある。SAVなんだからもっと挑戦的なアレンジでもよかったと思うがもしかして原曲で心残りなところをブラッシュアップしてリベンジしたってとこかもしれない。あとIIで使う予定だったからゲーム中に流しても違和感のない方向性にしたのかも。

ダイニングバー《F》(編:岡島俊治 ギター:宮崎大介 ベース:Akira a.k.a art-vox)

原曲はステージ最前線で身を乗り出しながら演奏を聴いてる感じだがこちらは奥のテーブルでワイン片手にまったりと話しをしながら聴いてるかのよう。同じムーディーなジャジーな方向性でもアレンジの仕方でこうゆう変化が出せるんだから音楽は面白い。そしてこうゆう雰囲気でじっくり聴かせるアレンジだと生音のギターやベースが光る。逆にドラムは打ち込みだからこその良さがあるな。

聖女のアリア(編:神藤由東大 ソプラノ:Kiko ヴァイオリン:長野昭子)

原曲のタイトルは『聖女の城』。このCDを買ったのはこれをCD音質として聴きたかったから。閃IIのローエングリン城で流れたときはあまりの恍惚とする美しさに暫くずっと立ち止まって聴き入ってたぐらい。道中も曲の雰囲気に飲まれて特別な気分になりながら感慨深くなりながら探索してたな。器楽部分は基本は原曲と同じ路線だけど神藤さんの手によってよりクラシカルに雄大に。全体の構成設計はさすがの一言。そしてやはり女性のオペラティックな歌唱が絶品で聴き惚れて心を打つ。歌詞は造語なのかと思ったら英語だったんだな。原曲ではストリングスが担当した「Holy Saint、Holy Sprit♪」って訴えかけるようなところがやはり印象深くて魂に響く。終盤の歌とオケの盛り上がりは鳥肌もの。この曲は是非とも音の伸びが違うハイレゾで聴きたかった。

Don't be Defeated by a Friend!(編:神藤由東大 ヴァイオリン:長野昭子 ギター:寺前甲 ベース:榎本敦)

原曲は熱気と友同士の戦いという甘酸っぱい青春の香りさえも漂ってたがアレンジ後はアップテンポな軽快さが全面に出てきたかな。これも悪くない出来だがアクが抜けてちょっと魅力を損なってしまったかもしれない。ヴァイオリンのミキシングも若干違和感を感じる。個人的にこの曲は岡島さんがアレンジした方が良かった気がする。ただそれは強豪ぞろいのファルコム戦闘曲の中ではの話で比べなければ十分なクオリティ。寺前さんのパトス溢れるエレキや長野さんのしなやかなヴァイオリンには魅せられるしベースの榎本さんも存在感抜群。

寮に帰ろう(編:岡島俊治 ギター:宮崎大介)

ギターのみの思い切ったアレンジ。原曲は放課後夕方空の下でみんなで帰っていく絵が想像出来たがアレンジ後は部室内でみんなで親しげに語り合ってるかのようなインティメートな雰囲気になった。こういったシンプルなアレンジでも聴かせるのはそれだけ原曲がいかに素晴らしいかってことだろう。ギターの宮崎さんは他の曲といい今回のアレンジアルバムでは落ち着いたトーンの曲担当のようだ。

The Decisive Collision(編:神藤由東大 ヴァイオリン:長野昭子 ギター:寺前甲)

この曲をSAV化するには近年だと『The Azure Arbitrator』並に期待値のハードルが高い。全体的には神藤さん得意のヴァイオリン&エレキならこうなるだろうなという予想の範疇内のアレンジ。やはりこの曲だと心情的に大冒険は出来ないか。個人的には両サイドで鳴ってるクラップ音はどうなんだろうかな。この曲に限っては原曲より上回ってるところはないかもなぁ。とはいえやはりサビ前の溜めに溜めてボルテージが上がっていくところは自然と胸が熱くなる。サビのカタルシスは…やはり原曲には敵わないか。まぁでもゲームで使われたこの曲が『Exceed!』みたいに神藤さんアレンジとして世に出た可能性もあったわけでもしそうなったらこのアレンジが最高ってなるんだろうなぁとは思うw

唯一の希望(編:神藤由東大 ヴァイオリン:長野昭子)

正直原曲はあまり印象に残らなかったけどアレンジであの場面により相応しい力を持った。孤独を感じるオーボエのメロディ、強い意思を感じさせるヴァイオリンソロ、その後の雄大な盛り上がりにはVII組みんなのリィンへの痛切な想いと希望が身に沁みて伝わってきて魂を揺さぶられる…。そして終わりの方では原曲にはない『特科クラス《Ⅶ組》』のメロディが出てくるのがなんて胸熱な演出…。例え遠く離れても心は同じVII組と共に。こちらの神藤さんアレンジは大々成功だな。神藤さんの作品への愛も伝わってくる。他の作品の曲もそうだが元がオケメインの曲ならオケアレンジだとそんなに大きな失敗はない。

明日への鼓動(編:神藤由東大 ボーカル:小寺可南子 ギター:寺前甲 ベース:榎本敦)

サントラ収録はオープニングサイズのみだったのでやっとフルサイズ版が聴ける喜び。詳しい感想はOSTレビューにて。間奏の寺前さんのプレイは期待通り。その後落ちサビからサビへとオーソドックスながらもやはり熱い。


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音質はこのあいだレビューしてセルセタの樹海(記事:イース セルセタの樹海 オリジナルサウンドトラックの感想)よりはややくぐもってて鮮度が落ちる印象はあるがCD音源としては何ら問題なくファルコムのサントラとして十分音質は良い方だろう。ただこの後ハイレゾ版閃の軌跡のサウンドトラックを続けて聴いたら音の広がりや緻密さや伸びが違った。48kHz24bitでも効果ある。さらに96kHz24bitのハイレゾ版『閃光の行方』を聴いたらコテカナの声やバックバンドの存在感が全然違った。CDはやはり音の缶詰でしかなく一旦ハイレゾの味を知ってしまうと物足りない。

やはりこの曲をアレンジして欲しかったという曲はある。挙げたら切りがないけど原曲がラジオ的な加工がされてた『アーベントタイム』、オケじゃないアレンジが聴いてみたい『Eliminate Crisis!』 、逆にロックじゃない別アプローチが聴いてみたい『Exceed!』、他には『深淵へ向かう』『世の礎たるために』など。何故か神藤さんアレンジばかりになったw 多分神藤さんがjdk社内アレンジと違ってゴージャスに極太にアレンジしちゃうから180℃違うテイストを聴いてみたくなるんだろう。逆に社外アレンジ前の原曲を収録するってのも面白い試みかも。いや表に出せないラフ状態かもしれないから難しいか。

で、もう今さらだが閃の軌跡IIのスーパーアレンジはまだなんだろうか?w(記事:閃の軌跡II サウンドトラック・オリジナルマスターの感想)アレンジアルバムは思い出補正ある原曲に比べて気に入る率が低いとはいえやはり聴いてみたい。でももう時期的に逸してるからないんだろうなぁ。それこそ『We Love 閃の軌跡』か『閃の軌跡ざんまい』とかを出して貰わないといけないなw

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