さてエンディングまでの起点となる「結集」は泉の港への潜入作戦。城内のかがり火台へ登るステルスプレイだがここは簡単。ただ暗殺を欲張ってしまい初回は死亡。二度目は程々にしてかがり火台の後ろ側から登って成功。蒙古は大量の毒薬を既に持っていてそれを本土決戦で使うらしくなんとしても止めなくては。ただ大風が来ていてそれで暫く本土への船を釘付けに出来るようでまるで元寇のときみたいに天を味方に付けたってことですかね。
蒙古軍を討つには兵の数が足りない、だから志村に出兵を頼む展開となる「地頭の心」へ。ただ直に会ったらただ捕まるだけなので志村城に忍び込んで文を残すことに。道中の旅に向けて序盤以来の3頭の馬から選べましたがそれまで仮に乗っていた馬の立場は。今回は黒色の馬を選び名前は「影」。前回が白と空、次は黒と影と展開に沿った意味深いコントラスト。今の仁にはうってつけでしょう。
今回の潜入は順路を迷うことなくサクっと。ただ城内に入ろうにも見張りが厳しい。なら屋根を上がればいいってのはすぐ気付けるぐらい仁とは一心同体。ただ志村が居る城には結構距離があるし見張りの兵も。最初はどうゆうルートでいいか分からずすぐ見つかるポカ。ただ向こう側を迂回するルートに行ってみるとお誂え向きに足場とハシゴがあったのでそこから登って屋根伝いに城内へ。叔父貴が出てきたのでうっかり気取られないことを忘れて堂々と会ってしまいましたがw 叔父貴が他の兵士と同様見つけたときのポーズしたものだから笑いましたよw で、見つからぬようハシゴを登って屋根からさらに上へ、またしてもいかにもなハシゴがあってそこから叔父貴の部屋へ。息子の決死の想い、果たして父親に通じるでしょうか。
これで仁の噂がさらに広まって「仇討つ守り人」という肩書に。気力ポイントの最大値上昇はありがたい。
次が「この碧き空よ永遠に」というストーリー名的にこれが終局になりそうな予感。ただ今はまだ碧というより灰色の曇天模様。それが晴れて碧天になってくれるかどうか。仲間に声掛けするRPGお約束な展開もあって話を聴くとやはり終わりは近し。石川先生も政子殿も特に面倒見てあげられず申し訳ない。典雄?そういえばそんな僧もいました。堅持にも言われたけどここにたかが居ないのが寂しい。仁にとっては最大の恩人のゆなにも改めてお礼。ほんとゆながいなかったら正直対馬はおろか本土ですら今よりもさらに危うかった。ゆなはもうこのまま二人して船で逃げようと言ってますがもちろん本心じゃない、でもそう思うぐらいゆなにとって仁はかけがえのない人となったようです。そうとも知らず仁は俺が死んでもおまえだけは戦い続けろと発破。愛よりも戦いを取る、まさにこれぞ武人としての誉れでしょう。
明くる日の決戦の舞台は泉の港。ここから皆と共に大決戦。まず蒙古兵をとにかく斬って斬って斬りまくって蹴散らす。味方がいるからいいけどなんか敵が硬くて斬ってもキリがないぐらい。一網打尽にして切り開いたあとはハーンの元へ行くのみ。屋根からロープ伝いに進んで他の敵はもう一々戦ってられないってことで目もくれずとにかく目的の物見山に登ると…、おおっ、志村殿が大勢の武士たちを引き連れて加勢に来て下さいましたよ。やはり親子、想いは通じ合いました。さぁあとはもうハーンが居る場所へ一目散。もうステルスも暗殺も戦いもどうでもいい。ゲームシステム全否定。とにかく猛ダッシュで走り抜けていくだけ。
というわけでカトゥーン・ハーンといざご対面。よく分からない御託を並べて自分を正当化してますがそんな道理が通じるはずがなかろう。そのまま頂上決戦へ。意外と難なくラスボス戦になったなぁと思いつつ刃を交えていきますが強攻撃を必死に交わしつつどうにか死ぬことなく成敗…って増援呼ぶんかい!!!っておまえは逃げるんかい~!!!あまりに卑怯すぎる展開に呆気にとられつつももうこうなったら画面左上に出てきた指示通り他の敵に構うことなくハーンを追うのみ。
舞台は燃え盛る蒙古の船の上。ハーン共々他の兵との入り乱れた戦いになってしまいました。ラスボスと雑魚とで一緒に戦うこの状況はある意味リアル。確かに他の兵を突っ立たせたままにする意味もない。こうゆう展開にさせるクリエイターたちの判断に感心するばかり。これが日本のメーカーなら普通に正々堂々の1vs1の戦いにして演出であの手この手でラスボス戦を引き立てるだけでしょう、ってそんな感心してる場合じゃなくて。もう~この戦いがきつい~。おまけに火矢が鬱陶しい~。ハーンに集中して攻撃していってるのだけどこれもしかして周りの雑魚を先に倒さないとハーンが無敵モードのままなのかと思い他の敵も倒しにいくことにしたけどこいつらもこいつらで無限湧きだったらまずいなと一体どうしたものかと無我夢中。一度死んでしまいましたがどうやら定期的に湧く敵は気力回復用だろうなと気付いてからは少し戦いが楽に。一番怖いのは火矢だけどあいつらご丁寧に射る際に掛け声出してくれるのでその時だけ逃げ回ってればいい。あとはハーンの強攻撃に注意しつつとにかく△ボタン連打あるのみだ。
そうして長い戦いを制したのはもちろん仁。最後はとどめを刺して決しました。ま、仁という名は潰え、ハーンという名だけは確かに潰えなかったっていうのは皮肉なものですが。
その後、仮面が大写しになってもしかして仁は船もろとも行方知れずになったのかと思いましたがすぐに無事な姿をゆなとともに見せてくれ安堵。これぞ戦いの伴侶、夫を支える妻の姿、女は港。というわけで戦いは無事に終わり二人して寺に戻ってくシーンになったのだけどでも確かに長は倒しても蒙古の残存兵はまだ対馬に大勢残ってる、そいつらを全滅させないと対馬には本当の平和は戻らない…。ラスボス倒してめでたしめでたしにならない、根深い問題が逆に浮き彫りになるってのがまたリアルと言いますか。これが日本の(ry 仁はこのあと叔父上と会うらしくしかも例の赤い葉が落ちるあの稽古場とはまた意味深。ゆなはまだたかのことを思うと切ないと嘆きますが仁がたかの代わりといってはなんですが今は俺がおまえの傍にいてやる、とある意味プロポーズ。ただゆなは冥人は島のみんなのものだろってつれない返事。…やけ酒でもしますか。とにもかくにもこれで「この碧き空よ永遠なれ」は完遂。でもまだ灰色の冬空のまま。
さて叔父上殿に会いに行きます。恐らくエンディングに繋がる親子の語り合いになるんでしょうかね。それともまさか…?おっ、碧き空ってのはなるほど親子のシーンで実現しましたね。確かに透き通るようなどこまでも碧い空がただただ美しい。ただ不穏なのは親子の会話。堺井家は武士の身分も領地も取り上げられてしまい仁はただの人。それだけならいいのだけど…。そしてこれが名前的に恐らく最後のメインストーリー「志村之譚」へ。
仁は叔父上と一緒に馬上で語りつつ。道中で泥濘に嵌った馬車があって民から話を聞くとなんでも冥人を募う勢が集結しつつあるようである意味仁は自軍を持ちつつある…。逆に不穏さを感じる民の動き。問題は本土から来る武家たちに彼らは従うだろうか、冥人のことしか従わないのではないか、仁の生き様を見て例え主人でも裏切って正義の名のものに行動してもいいことを知ってしまった彼らは果たして。そしていつの日か仁自身にも彼らの刃が向かってしまうのではないかという危惧。歴史ってのはある意味その繰り返し。民が主人を倒すことの繰り返しに過ぎず。これもまた根深い問題。こうゆうリアルな問題提起もしてくるとはなんて深いゲームなんでしょう。日(ry
そして堺井家の墓前。カットシーンがこれまた雅で美しい。碧い空がまた独特の天上的な雰囲気。そしてそれはこのあと起こる展開をも予期させてました。つまりけじめとして親が罪人となった息子の首を斬るということ。なんてこの世は無情な。でもそれがあの当時の美徳だったのでしょう。同じ日本人として分からなくもないです。いや仮に自分が当事者になったら納得しないでしょうけどw 戒めを息子に告げる叔父上の涙を浮かべた悲痛な表情が切ない。諦観したような仁の表情もまた切ない。もはやここまで感情表現がリアルだと誰もCGだと思わないでしょうねぇ。
辞世の句を詠むことになって以前もあった句を選べる方式。だけどそんな気分でもないしなんだか虚ろな面持ちで適当に選ぶのみ。選んだ位置によって出来上がった句も変わったりするんでしょうかね。というか英語だとどうなっているのか興味は尽きないですが。詠み上げた句は「失われたものを思って 我が師父と 別るる縁と 知ればこそ 冥途の蓮に 出で会ふるかも」。仁は叔父上から古今無類の武士に鍛えてやると叱咤激励された子供の頃を思い出し改めて自我を取り戻した様子。今この状況に流されるのではなく武士として何を成すべきか、誉れとして本懐を遂げるときでないか、と覚悟を決めたみたいですね。
あぁ、なんとなく予想はしてましたが本当にこのときがやってくるとは。ただ当然のように叔父上は強くて感傷に浸ってる場合じゃない。戦いの途中でこれは無理と判断。相手は剣使いなので石の型を最終段階までアップグレード。ちょっとせこいというかw で、「こうする他なかった」「すまなかった…」とふたつの志村の情けをかけるセリフを聞いたあと三度目の正直でどうにか勝利。最後はもうギリギリ。危なかった。
叔父上は誉れある最後を遂げたいと頼み込むが…なんとここで「殺す」or「生かす」の選択肢…。ん~…、3分ぐらいは悩みました。果たして誉れとは一体なんなのか改めて自問自答しつつも。確かにここで生かすのは愛のある選択。でもかえって叔父上は苦しむだけなのではと。それに仁は一度既に親友の竜三も手にかけている、ならもう躊躇う必要はない、ということで情けは不要。叔父上の本懐を遂げさせてあげました。最後は竜三のときのようにお互い目を離さずに…。浄土でまた会いましょう叔父上殿。仁の雄叫びを聞くと果たしてこれで良かったのか、と思ってしまいますが今は正しい判断をしたと思うことにします。
「終」
というわけでエンディングロール。この映像がまたすごい。すごいからすごい。ほんと隅から隅までどこまでもハイセンスでもう脱帽するしか。しかしクレジットを見るとほんとに中核スタッフは外国の人たちばかりで日本人名ほぼ皆無。プログラミングやアニメーションやオーディオなどはともかくデザインコンセプトや品質管理まで外国人ばかりなのだからこれが好きを極めた人たちなのかと感嘆するばかり。ちなみに声優陣はプレイ中に予想していた方々で間違ってなかったですがゆなのCVは水野ゆふさんという方。存じ上げなかったのだけど結構なベテランの吹き替え畑の人だったのですね。最後に「In Memory ~」という文章が出て対馬で散った者たちへの追悼も忘れない心憎い演出。どこまでも粋な気配りが行き届いていてやることはやり尽くしていますねぇ。いやはや参りました。
あれから仁は逃走の身となったようで目覚めた場所はどこぞのボロい隠れ家。辺りを調べて仁が感慨に耽っているのだけど自分には一体どうゆうことなの…状態。これがエピローグ?ゆなもやって来てこれからやるべきタスクをご丁寧にもリストアップしてくれてなんだかまだ先があるていで話してるけど…。あ~、なるほど理解。つまりこれからはクリア後のフリープレイ状態。メインストーリーは終わったけどまだこの先も色々と遊べますよ、引き続きゲームを楽しんでね、ってことなんでしょうね。そして2周目も解放されてやはりメインストーリーとしては確かに終わったようで。シームレスに遊べる面白さはあるしリアルなプレイ感だけどさすがに積み上がったタスクの山からして果てがない。ゲームとしてはもうお腹いっぱいなのでこの辺りで抜けさせてもらいましょうか。明確な区切りを付けてくれなかったからちょっとすっきりしないですけどね。もう少し引き続きゲームをプレイする層と終わらせてもいい層とを別けるシステムだったらよかったのだけど。プレイした全員が全員やり込み勢とは違いますから。
そのあとロードが入るといつもイラストと簡単な手引の文章が入るのだけど「この戦はハーンを撃ち倒しただけでは終わらない。島中にはびこる蒙古の残党を追い払わねばならない。」と言い聞かせられちゃいましたがw、自分のゴーストオブツシマはこれにて完です。まとめとしての感想はこれまでの称賛を繰り返すだけになっちゃうので事細かくは省きますが評判通り、いや評判以上のすごいゲームでした。そりゃ大人気になるし日本のクリエイターたちがこぞってツシマについてアレコレ語るわけですよ。ま、やはり日本人としては外国人たちにここまで日本をリアルに体験させられるゲームを作られてしまった、それも途方も無いクオリティで作られちゃったのだから正直悔しいですがもう称えるしかほかないですね。あっぱれ。こうなったら逆に日本人たちの手で欧米文化を徹底的にリアルに再現したゲームを作るという手も…と考えたけどそうゆうゲームは既にファンタジー系RPGとしてたくさんありますかねw
最後に軽く冒険を振り返り、といっても依然として対馬はまっかっかで蒙古だらけなのはご愛嬌。冥人の噂は「仇討つ守り人」で終わり。多分この先の肩書もあるんだとは思うけど自分的にはこれはこれで相応しいのではと。サブクエに値する浮世絵草も伝承もほぼほぼやってないですね。石川先生は呆れとりますよきっと。
兵具の堺井家の太刀強化は結局三段階目止まり。その下のひょうたんみたいなシルエットには護符なんてのも。神社に参ることで手に入れられたなんて。まぁ無くてもクリア出来ましたが。馬具はデフォルトの大風しかなくて他に収集要素として色々あったんですね。調べってのもあって陽光の温もりがあるだけで他は無し。これって天気を変えられるらしいけど必要な場面ってありましたっけ。ま、あったらあったで超常現象過ぎるから正直使わなくてよかったとは思います。技は守り項目は全て会得、攻め項目は2つしか取らず。探索項目とか全く触れてなかったですね。型は上でも書いた通り石の型だけ全て会得。他はほぼ手付かず。暗具はまぁまぁやってて大体半分ぐらいは会得しましたか。そういえばくないって投げたのは最初のシーンだけであとは一切使わず。鈴なんて一切使わなかった、というより存在自体忘れてましたよ。てつはうが一番頼り甲斐ありましたね。やはり爆発は分かりやすい。まぁ殆ど使わなかった暗具はやり込んでいくなら絶対色々と駆使していかないといけないんでしょうけど。
探索も手付かず。オープンワールドとはなんだったのでしょう。対馬への愛がこんな有様だなんて叔父上が知ったら雲の上で泣いてますね。民の謀反も近し。文と書状とかも集めて読んでいったらより深く内容に触れることが出来て楽しかったんでしょうけどね~。
設定画面を眺めてたら「戦闘負荷の軽減」ってのがあって有りにすると敵の攻撃量が減ったり隠密時に気付かれるまでの時間が長くなるという。なんとこんな項目があったなんて。これを有りにしてたらもっと楽にそれこそストレス無く楽しめていたかもしれなかったですねぇ。自分のチェックの甘さが命取り。
また機会があればいつか対馬で会いましょう。達者で。
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