さてまず手短に今作の評価を5段階評価で書くと☆1です。何故かというとメインストーリー進行不能バグがあったから。さすがにこれは売り物としてていをなしていないでしょう。後ほどアップデートで修正したけどだからといって不問にすることは出来ない。ゲームを買った層でネットワークに繋げていない人は必ずいるはず。その人達は今もにっちもさっちも行かず夢幻回廊で延々と彷徨ったままファルコムへの怨念を渦巻かせています。その怨念がやがてゼムリア大陸を揺るがす新たな災厄になろうとはまだ誰も知る由もなかった。
その夢幻回廊でのソシャゲ的要素もガッカリさせられましたね…。一体誰がガチャ開封シーンをコンシューマーゲームでも軌跡シリーズでもファルコムゲームでも見たいと思うのでしょう。ファルコムだけはソシャゲと距離をおいて欲しかった。これも時代の流れ…なのかもしれませんがその割には今更感ある搭載ですし一体何を思ってこんなのをぶっこんだのか分からないですね。ただTwitter検索してみると概ね好評のようでそれだけソシャゲに毒された人達が多いってことなのでしょう。嘆かわしい限りですが…。と、こうゆう感想を思ってしまう自分が最早時代について行けていない老害説あると思います。
自分にとって肝心要の音楽ですが個人的には落胆。(主に贔屓にしているコンポーザーの曲の少なさのせいで)自分が聴きたかった音楽ではなかった。閃IVの頃から次こそは…!という願いはまた叶わず。この様子だともうこのサウンド方針から変わることはないのでしょう。恐らく数年は…いや下手したら10年ぐらいはこんな布陣で続くかと思います。
あと全76曲とここまで大量に曲を作る必要があったのか甚だ疑問。いくつかの曲は1回程度の使用に終わり文字通り消費されただけの音楽になっていました。別に曲はたくさん必要ではない、2枚組程度のボリュームでいい。そうすれば今回41曲も常軌を逸した曲数を外注コンポーザーに頼る必要はなかったでしょう。そのせいで贔屓にしているコンポーザーが割りを食ってしまったのは非常に解せない…。もちろんそうゆう単純な話ではないんでしょうけどね。ただ、とはいえその外注スタッフの曲のクオリティはどれも一定以上保たれていて聴き応えのある曲も多く曲自体に不満はないです。その辺の具体的な良かった点や悪かった点はサントラの感想記事に書きますかね。
と、愚痴は置いておいて。今作褒められた点はまずグラフィック。キャラクター・背景とも前作よりワンランクアップしている印象を受けました。特にキャラクターは以前まで感じていた顔のお面感がかなり払拭。どのキャラも違和感なく見れるようになってて女の子キャラが一段と可愛さに磨きがかかり野郎キャラもイケメン度が増しましたね。この辺はガストよりも一段と差をつけられたように思います。あと1、2年もすれば更に向上するでしょうからこのセクションは安心出来ます。
そうゆうお陰もあって今回の新キャラ、ナーディアの可愛さにすっかりメロメロにさせられてしまいました。最近の軌跡シリーズキャラは可愛いと思ってもそう好きになることはなかったのですけど自分にここまで刺さったキャラクターも結構久々。誰以来だろ…と思ってもそうそう出てこないキャラクターの大量ぶり。いや多すぎでしょ。そのせいか一部というか大半が空気と化していて特にメインキャラ組ではエリオットやアルティナ、アッシュ、ラウラ、エステル・ヨシュアが見せ場isどこ?状態。居ても居なくても意味なかったレベルでしたね…。ま、全員の見せ場や活躍を作るのは難しいでしょうけど自分の居場所がなく賑やかせに終わった彼らのことを思うと少々辛い…。で、フィー以来でした。フィーもそこまで活躍しどころがなかったけどあのキャラとの会話やMWLで目立ったぐらい。むしろ別名ギャルゲーイベントならぬコミュニケーションイベントのほうが印象深かったといいますか。あとあのくノ一衣装もよかったですね。
そのギャルゲーイベントは虚無。これ自分は一体何をさせられているんだ…という気分になりましたよ。なんか「ぎゃる☆がん」を思い出してしましましたねぇ。正直軌跡シリーズキャラで興奮をする、ということはないです。いやナーディアは可愛いから見てて興f…はいや、ギリしない。細かいところですがグラフィックが良すぎた弊害か逆に耳の造型がリアルになってて違和感。もうちょっと隠すかデフォルメにする感じにして欲しかったです。それにしてもほんと一体ファルコムはどこにいこうとしているのか。確かに萌え要素は必要とはいえここまであからさまだとちょっと引きますね。やるなら普段の仕草(モーションやポーズ)や会話とかで男の心をグッとこさせるようにして欲しいです。
フィーチャーされてたミニゲーム集はまぁそこそこでしたかね。シューティングは結構楽しめました。主にみんなのコスプレのお陰で。アルティナは相応に似合ってて可愛かったのですけど何故かユウナやミュゼは似合いそうなのに似合わなかったですねぇ。ふたりは成人女性としてモデリングしてあるから余計大人のイケないコスプレ感が出てしまうのでしょうかね。いっそあのパートだけソシャゲでよくあるイラストによる立ち絵+差分による紙芝居アニメでもよかったかもしれません。
エピソード集も良かったです。ただこれらをどうにかして本編に組み込んでくれたほうがスマートだった気がしますが。これらを見て思ったのですがやはり自分はトールズの分校生徒たちが大好きだなと思いましたね。彼ら彼女たちのエピソードや本編での出番がもっと欲しかったですね。なので個人的に気に入っているのはフレディのエピソードだったりします。他にリーシャとすーなーのエピソードも好きですしマイカに注目してくれたエピソードもナイスでしたね。
ナーディアが可愛い件を再度念を押していきましょうか。閃IVゲーム内書籍「3と9」からしてきっと可愛いんだろうなという描写でしたが実際にゲーム内でほんとに可愛くなってくれたのだから嬉しいですね。これに関しては期待に応えてくれたファルコムGJ!!と最大限に讃えたいです。声も可愛かった。諸々の事情で実はほぼボイスオフにしてプレイしていましたがオフにする必要がない場所では音量上げて聴いて癒やされていましたね。そもそも自分はピンク髪キャラって結構好き嫌い分かれるのですが(ユウナはちょっと…)ナーディアはさらなる性格や諸々を知っても好きの感情は変わらなかったですね。ファルコムスタッフからも愛されているのだと思います。
可愛いといえば今作のノエルは相当なフェティッシュな可愛さでした。顔もそうですが腰回りとふとももとお尻、ノエルの魅力を分かってる人が分かりながら作ったはず。絶対グラフィック班にノエルのガチファンがいるでしょってぐらいモデリングやテクスチャやモーションとか優遇されてた印象でしたね。見せ場的にもあの乗り物などで空気組より遥かに恵まれていました。
今回、サブクエがなくガンガンとメインストーリーを進められる仕様でしたがそのお陰でダレずにテンポよく進められたのはよかったですね。個人的にサブクエはテンポ感の弊害、ボリュームが多すぎる故の疲労感増大に繋がる要因だったと思っていたので今後もこの仕様にして頂けるとありがたいです。そうだ、地味にありがたかったのが別パーティメンバーの装備クオーツを付け替えられる機能。宝箱探しに役立つ「月鏡」クオーツとか何度もお手軽に付け替えられて便利でした。って、でももしかしてこれまでにもあった機能だったかな?あとメカなんちゃらは出てきたとはいえそこまでみっしぃが出張ってこなかったのはよかったですね。
と、まぁ色々不満点もありましたがなんだかんだで終盤のあの辺のシーンは盛り上がりましたね。ダメ押しのダメ押しまくりのクライマックスの連続でちょっと胃もたれしましたがw ま、終わりよければ全てよしだったでしょう。
10月に大型アップデートがあるみたいでもうちょっとだけ続くんじゃがあるのは嬉しいですね。それによっては評価がもう少し上がるかもしれません。
発売前はやれ「閃の軌跡V」だと揶揄しましたが確かに今回もリィンがずっと渦中にいたので閃の軌跡Vでもあったけどクロスベルのあれこれに決着が着く零の軌跡シリーズ3作目でもありましたね。さらに”C”とラピス、ナーディアとスウィンを加えることによって新鮮味も持たせてあり飽きることなく最後まで駆け抜けられました。閃IVの例のエンディングがこうゆうかたちで伏線回収されたのには感心。ストーリーはほんと骨太。最早ついていけないぐらいのボリュームですがでもその分愛着もあるので好きなんですよね。ほんと罪づくりなシリーズです。
[ Close ]