2017年08月15日更新

ついこないだ素敵な音楽を聴きつつクリアしたアーシャのアトリエPlus(アーシャのアトリエPlus プレイ日記 Part10(それぞれのエンディング) | 妄想シンフォニー)。終わったあとも脳内再生する曲が多く今作は特に気に入ったので思い切ってサントラとボーカルアルバムをまとめて購入しちゃった。最近のアトリエシリーズはサントラとボーカルアルバム分けちゃうから出費がかさんで大変。四枚組になってくれた方が出費が抑えられていいんだけどでも今作のアーシャとニオのジャケットで別れてるとストーリーに沿ってるみたいで演出的には面白いコンセプト。ひとつのアルバムを買ったら心情的にもうひとつのアルバムを買って会わせたくなるし憎い商売でもあるなw というわけでリアル?でもアーシャとニオを会わせてあげた。

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再生環境は東亰ザナドゥのときと同じ(東亰ザナドゥのハイレゾ版オリジナルサウンドトラックを購入 | 妄想シンフォニー)。CDをリッピングしてFLACへエンコード。foobar2000のWASAPIモードで再生。オーディオカードはAsus Xonar Essence STX、ヘッドホンはSennheiser HD598で聴いてる。ただしこちらはハイレゾではない。いつかガストもハイレゾ音源で出してくれたりしないだろうか。24bit/96kHzのアトリエサウンドとか堪らないだろうな。

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まずは『アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~オリジナルサウンドトラック』から。ソフィーのアトリエOSTは同じ三枚組なのにケースは一枚組仕様だったけど(ソフィーのアトリエのサウンドトラックを買いました&レビュー)、数世代前のアーシャのアトリエOSTは古いタイプのケースのために分厚い。開けたら…う~んまたしても読み取り面が上に向いてる。最近CDは滅多に買わないんだが何枚組もあるやつはどれもこうゆう仕様なのかな。ブックレットは厚い紙を使ってて上質な感じ。中身はいつも通りキャラ紹介や歌詞やトラックリストやアーティストのコメント、あとゲーム内でもあったチラシから数枚を紹介。トラックリストには各アーティストが青色の記号で誰がどの曲を担当したか分かるようになってるんだけどこれがものすっごい見えづらい。字が小さいのにくわえ青色だから余計見づらいんだろうね。でもiPhoneのカメラで撮ってようやく判別出来るようになった。それ前提かこれはw 各アーティストのコメントも見えづらくて読ませる気ないのかってぐらいだが何とか読めた。

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今回も特にお気に入りな曲やひとこと書きたい曲などを挙げていこう。アトリエシリーズはご存知のようにEXTRAコンテンツで各作曲家の楽曲解説が見れるのがありがたい。ゲーム音声はミュートにしてfoobar2000から曲を聴きつつ解説を見ていくと理解が捗る。中には解説になってない解説もあるがw ちなみにサントラ内にもあるOPとEDといった歌ものはボーカルアルバムにも入ってるのでそちらのレビューで纏めて書こう。

感想

献花(タイトル|曲:柳川和樹) ・・・ いつもはスリープからの復帰だし起動し直したとしてもすぐロードしたりしてイントロしか聴けてなかった。こちらもOP曲同様に透明感満点。ピアノとストリングスの織りなす美しい調べ…さながら天上の世界かのよう。

導き(イベント|曲:阿知波大輔 コーラス:霜月はるか) ・・・ 物語冒頭のキースグリフとアーニーが薬草園へ向かうシーンで流れてた曲。キースグリフはもちろんだしアーニーもアーシャを導いてた。アトリエシリーズお馴染みの笛のこの郷愁に充ちたメロディーからして胸を打たれる。このサウンドが黄昏の世界観全てを表現し尽くしてるといっても過言ではないな。ちなみに解説でもあるがあの敵との戦いでもこのメロディーが使われる。戦ってる時なんか聴き覚えあるなと思ったら。つまりはあの存在も導いてたってことになるのか。

追憶の丘(ニオ救出前アトリエテーマ|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ 引き続き笛でノスタルジック。まさにサウダージな世界。でも今度はより前向きにより強く。楽しげな筈のアトリエ曲だというのにアーシャのこれから先で出会う幾多の試練を予感させられるかのようだ。

眠る地(アルトゥール薬草園|曲:柳川和樹) ・・・ 冒頭のストリングスと木管の幻想感のあるメロディーの織りなしが印象深い。ある意味薬草園がすべての始まりでもあるからその後のオーケストラのドラマチックな盛り上がりも相応しい。そして余韻に浸る…。

Journey to the New World(アーシャのテーマ|曲:下田祐 ティンホイッスル・コンサーティーナ・ブズーキ:尾形廣 ドラム:土屋吉弘) ・・・ 優美なイントロが印象的。そのあとはアーシャらしく可愛く楽しげに。このメロウなサウンドがアーシャを的確に全て語ってる感がある。地味にベースとドラムが格好いい。

誘いの花 ~ 春(ワールドマップ・東|曲:柳川和樹 ギター:Dani) ・・・ プレイ時は予想外なオペラチックなヴォカリーズというか叫びが聞こえて驚かされた。まさに春を喜ぶ雄叫びといったところだろうか。快活なメインメロディーもBメロのストリングスの切なげなメロデイも心地良い。音数の多いごちゃっとしたサウンドがいかにも柳川さんらしくもある。

涸れ谷に雨を(涸れ谷|曲:柳川和樹) ・・・ このメロディーなら普通に作れば綺麗な曲になるのに敢えてそれをやらず二転三転させ色々といじってるのが楽しい。これも柳川さんらしさ全開。

Sylpheed(通常戦闘|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ 今作のメイン戦闘曲。この曲のイントロで「フィーーーン」ってバックでSEみたいな音が鳴るんだけどで戦闘開始演出がオディーリアだった場合それがオートマトンの動作音(というのがあるのか知らんが)のようにも聴こえて格好良くてその相乗効果でテンション上がる。メインメロのあとの切なく歌うピアノのメロディーも堪らない。安定したリズムで着実に前へ前へ進んでいく感覚が心地良くて延々と聴いてられそうなスルメ曲だ。

辺境の笑い声(リーゼンガング|曲:柳川和樹) ・・・ 長閑さが心地良い。鍵盤ハーモニカの音も味わい深い。バックで鳴ってるカコンカコンっていうこだまする音がまるで採掘してるみたいでそれが採掘の村には笑い声になるんだろう。笑えるほど景気が良いってね。

Excavate Polka(レジナのテーマ|曲:下田祐 ティンホイッスル・マンドリン・ブズーキ:尾形廣) ・・・ とぼけたサウンドとひょうきんであり人懐っこいメロデイーでレジナの男勝りであり大らかでマイペースな性格を音楽で的確に表してる。下田さんはアーシャのテーマといいこのレジナのテーマといい音楽によるキャラ描写が中々に上手い。

花薫る森(フィールド・森|曲:阿知波大輔) ・・・ はじめはよくありがちな森でピクニックな曲調だが途中から笛のメロディーによる盛り上がりには恍惚。いかにも阿知波さんらしい楽しげながらも琴線に触れさせられる曲。この曲調だとソフィーのアトリエ『ラ・ブーム』とかも彷彿させられるな。

北風のミュゼット(フィルツベルク・アトリエテーマ|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ 賑やかだけどどこか切なさのあるメインメロディーもいいけどピアノの合いの手のメロディーも大好きだ。最初のアトリエテーマが色々と訳ありな曲だったからこちらがより正統派のアトリエテーマだな。

気配は霧より儚く(ハロル村|曲:柳川和樹) ・・・ ノスタルジーとロンリネス。誰もいない孤独な村。こうゆう曲にも笛の音は映える。

Gnome(通常戦闘・遺跡|曲:阿知波大輔 ギター・ベース・ブズーキ:Dani) ・・・ イントロは癖になるリズム感で痛快。『Sylpheed』同様に民族的なサウンドだがアップテンポになる戦闘曲なのにどこか淡々としつつも刻々と一定のリズムなのが面白い。

傍らに咲く花 on orgel(ニオのテーマ・日記・オルゴールVer|曲:柳川和樹) ・・・ 優しくも儚げに。ニオがいなくて寂しいけどでも心は通じ合ってる…そんな姉妹の暖かみ。途中のネジの巻いてる音は時間を巻き戻したい…そうゆう意味もあるんだろうか。

Pen and the Sword(リンカのテーマ|曲:下田祐 ティンホイッスル・コンサーティーナ:尾形廣) ・・・ リンカのテーマだがタイトルがペンと剣というわけでマリオンのテーマも兼ねてる。最初の可憐なメロディーがマリオンの面倒見のよさをその後同じフレーズが何度も出てくるところがリンカの強いけどでも困ったちゃんなとこを表してるかのようだ。

昨日の敵は今日の材料(ボス戦|曲:柳川和樹 ギター・ベース:Dani) ・・・ 今作のガチバトル曲。エッジの立ったサウンドに痺れる。ロックなメロディーと哀愁がこもったメロディーの二つだけを巧みに使う手腕が見事。一筋縄ではいかない構成が面白いしすごい。

Sagittarius(ボス戦・勝利展開|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ いわゆる処刑BGM。この曲が流れたら一息つける。いや中にはつけない戦いもあったがw 笛のあとの奮い立たせられるメロディーには高揚させられた。

誘いの花 ~ 夏(ワールドマップ・中央|曲:柳川和樹) ・・・ 夏風が駆け抜けていくかのような爽やかさと踊りだしたくなるような軽快さが魅力的。解説によるとワールドマップ曲は風景よりアーシャの心境を表してるらしい。なるほど確かに都会に出た開放感とたくさんの人々との出会いで幸せに満ちているかのよう。

大地の囁き(フィールド・高原|曲:柳川和樹) ・・・ ストリングスと大太鼓の織りなす深々とした豊かな大自然の息吹と鼓動。

本の棺と自動人形(弐番館|曲:柳川和樹) ・・・ 図書館にたくさん架蔵された幾千の本の歴史の重みを感じさせられる荘厳な重厚さ。切なくも情熱的になる後半はこれまでの歴史とこれからの歴史の悲壮さを表してるかのようだ。

紫煙(キースグリフのテーマ|曲:柳川和樹) ・・・ タバコが煙ってきそうな明るいジャジーな音楽。ただ出会って当時感じたキースグリフのニヒルな性格にミスマッチな気がしたけどプレイし続けると実はそうではなかった。そういったイベントを経てだと口は悪いけど根は面倒見のいいただのタバコ好きなおじさんだったんだなと微笑ましくなる音楽。

Undine(通常戦闘・森|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ 個人的に今作で一番好きな戦闘曲。イントロからして心奪われる。格好良すぎか。疾走感ある笛のメロディーもいいしその後の切ないメロディーに胸を打つ。ギターのリフもだしソロもこれまた痺れるだよね。

硝子の花綿(グラス工房|曲:柳川和樹) ・・・ 舞台に相応しいクリスタル感。綺麗だけどどこか哀愁を帯びててここの遺跡では過去に何があったんだろうかと詮索してしまうようなミステリアスさ。でも隠されてたのはあんなお宝だ(ウィルベルイベント)。実際問題何でかつては美しかったであろう建造物がこうゆう遺跡になったんだろうかと曲に浸りながら妄想するのもまた楽し。

わたしの歩幅で(フィールド・街道|曲:柳川和樹) ・・・ アーシャがのんびりマイペースで歩きつつもふと足を止めて気ままに採取してる絵が浮かんでくる。そんな長閑な風景。

陽光のロンド(ホルンハイム・アトリエテーマ|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ まさに陽の光を浴びながらの爽やかさ。でも思えば遠くまでやってきた寂しさとあともう少しで会えるかもというそういった色々な感慨をかき立てるられもする。

誘いの花 ~ 秋(ワールドマップ・西|曲:柳川和樹) ・・・ アーシャの心境の他にやはり春夏秋冬のイメージも盛り込んでるみたいで秋というと木枯らし感じる寂しさだけどこの秋は実りの秋だな。情熱的に盛り上がるもどこか秋に焦がれる。

陽炎(砂の砂漠|曲:柳川和樹) ・・・ 砂漠ということでシタールっぽい楽器が鳴り響き荒涼とした人の気配を感じないアンビエント系。アトリエシリーズではあまりない曲調だが砂漠音楽はRPGでは定番。この系統はTOVの『黄砂のアラベスク』って曲が耳に残ってるけどあちらはまだ人肌感じられるもこちらはより峻厳。時々大音響が鳴り響くとこは何事が起こったのかと思う。この手の曲調は好きではないんだがこの曲は何故か聴き入ってしまう。

salamander(通常戦闘・砂漠|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ イントロのリズミカルさが気持ちいい。そしてDaniさんのギターが唸る!阿知波さんの解説が唐突な文脈で何だと思ったら沙羅曼蛇の方ねw 阿知波さんの解説はところどころ懐古視点だから面白い。

きらきら(ホムンクルス|曲:柳川和樹) ・・・ ワルツのリズムでディズニーぽくメルヘンなめくるめく世界。けど後半はすこし物悲しくなって感傷的。ホムンクルスの世界も人とは違う大変さがあるんだろう。

鼻毛戦記(イベント|曲:阿知波大輔) ・・・ まずもってタイトルが強烈w この音楽聴いてるとパナが何かやらかしてアーシャがガックリ肩を落とすシーンが目に浮かぶなw ギャグ系音楽はあまり好みではないんだがこの曲はなんか癖になる面白さ。合いの手のSEが痛快で鳩ぽっぽ―のとことか最高w 他にもこの系列としては同じ阿知波さん作の『うしにひかれて』と『スカポン探知機77AVturboZmkIISR』もケッサクだw

颯々爽々(イベント|曲:柳川和樹) ・・・ 女性陣のイベントでよく使われるということで包み込むかのような優しさと暖かみに和む。でもこの世界の女性はさばさばしてるし強いけどねw

誘いの花 ~ 冬(ワールドマップ・イグドラシル|曲:柳川和樹) ・・・ 寒々しい世界に深々と雪が降り積もる、そんな荒涼とした景色。ニオが囚えられてたイグドラシル方面で流れる音楽だが確かに真っ暗闇だった。こんな寂しい風景しか見えてなかったんだろうか。それでも一筋の光が微かに見えてくる木管の彩り。

傍らに咲く花(ニオのテーマ|曲:柳川和樹) ・・・ でも今はこんな楽しく暖かい景色が見えるようになった。ピアノの躍動感がジャズっぽくて楽しい。中盤からオルゴール版でも聴こえたメロディーに涙する…。個人的にこの暖かく優しいメロディーは今作で一番好きだ。いつまでも聴いていたい。

夢を織る家 Recorder Ver.(ニオ復帰後アトリエテーマ|曲:阿知波大輔 ギター・ベース:Dani) ・・・ そしてアトリエにまた明るさが戻ってきた。アーシャとニオの新たな生活の幕開けに相応しい意気揚々とした爽やかさ。『追憶の丘』の悲壮さがあったからこの曲がより生きるんだろう。もしサントラしか買ってなかったらこのリコーダー版でお預けだがそれでも十分元気を貰える素敵な曲。

技術の残滓(過去のアトリエ|曲:柳川和樹) ・・・ ほぼ一度しか行かずしかも短時間しかいないあの場所でしか使われないのは勿体ないノスタルジーに満ちた曲。タイトルからして意味深だがあのスラグたちの事なんだろうか。過去にこの地で何が起こったか神のみぞ知る。

揺れる髪飾り(アーシャのテーマ2|曲:柳川和樹) ・・・ 柳川さん解釈のアーシャ像。解説には他の人たちから見たアーシャと書いてあって曲から面倒見のいい優しく明るい女の子って絵が思い浮かんできた。それ抜きにしても柔和で愛らしい素敵な曲。

(エンディング|曲:柳川和樹) ・・・ OPアレンジでしっとり。終わってしまう寂しさとまだ終わりたくない名残惜しさ。サビの部分のギターが特に切なく胸に響く。二周目への種は十分出来た。それが花咲かせる日はいつになるだろうか。

花標 Instrumental Ver.(OP|曲:柳川和樹 ギター:Dani パーカッション:土屋吉弘) ・・・ 歌がなくても素晴らしい。インストルメンタル版だが特に歌を代弁する楽器は主張してなくてそれがかえって心地良く音楽に浸れる。最後の締めにぴったりの余韻を残しながら。

まとめ

アーシャのアトリエの世界観が音というかたちで目一杯詰まったかけがえのない素敵なサントラだった。10秒以内のSE系除く89曲中60曲は何度も聴きたくなるお気に入り曲があって大満足。今回もさすがガスト作曲陣のみなさまといった成果でほんと毎回毎回安定したクオリティで作ってくれるから安心して買える。ガストもだしファルコムもだがメロディーを際立たせて曲作ってくれるからいいんだよね。ずっとこの方針を貫いて欲しい。

曲間の時間やリピートの有無や曲順などがソフィーのアトリエで不満だったんだが数作前とはいえこちらは特に問題なかった。やっぱ戦闘曲やマップ曲は2リピートは欲しいよね。フィリスのアトリエも曲数が多いからきっとリピート無しなんだろうなぁ。少し割高になってもいいから枚数増やして収録時間増やして欲しい。

ボーカルアルバムの方はまだ聴き込んでいないし長くなったので後の記事で(→アーシャのアトリエのボーカルアルバム Twilight Hour の感想 | 妄想シンフォニー)。

アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~オリジナルサウンドトラック [Soundtrack]
ゲーム・ミュージック, ガストサウンドチーム, 野見山睦未(Local bus), Annabel
株式会社ガスト/フロンティアワークス
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