2017年7月12日更新

以前のプレイ日記にも書いたとおり(記事:フィリスのアトリエ プレイ日記Part8 | 妄想シンフォニー)フィリスのアトリエのオリジナルサウンドトラックとボーカルアルバムは既に購入済み。感想まとめて書くと4枚組だから文章長くなるしそもそもクリアがいつになるやらだしDISC1は既にゲーム中に流れた曲ばかりなので今回はCD毎に分割して書いていこう。

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前作『ソフィーのアトリエOST』(記事:ソフィーのアトリエのサウンドトラックを買いました&レビュー | 妄想シンフォニー)は3枚組で薄型のプラケースだったけど今作は4枚組ということもあって黄昏シリーズ同様の厚めのプラケースとなった。ソフィーOSTは妙に凝っててシースルーなスリーブケースだったけど今作は今まで通りの紙製に戻った。多分不評だったのかコストがかさんだからか。個人的にあのシースルーケースはジャケットスキャンがやりづらいし正直見た目もチープで今ひとつだったので紙に戻ったのは歓迎。やはり普通が一番だ。

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ブックレットだが何とコンポーサーコメントがそれぞれの曲毎に書いてある。今まではゲーム本編のEXTRAコンテンツにだけ収録されてたけどブックレットには別のコメントというかたちで載ってて驚き。読み比べてみたけどEXTRAコメントは結構はっちゃけてるというかいつものノリだけどw、ブックレットコメントは楽曲よりの真面目な解説かな。ブックレットはやっぱりサントラに付くものだから襟を正したんだろう。ただ曲数が膨大なだけに当然のように字は極小で読みづらいがまぁ仕方ない。曲を二通りの解説で楽しめるんだからありがたいことだ。

プレイ日記でも書いたがEDクレジットとブックレット最後のコンポーザー担当曲リスト見ると意外にも今作では『雲雀東風』や『薊蓮花』で名を馳せた浅野隼人さんが参加されてない。代わりに演奏家として柳川和樹さんの戦闘曲にピアノとオルガンで参加されてた。『BLUE REFLECTION』で忙しかったんだろう。あと『白地図をてに』が素晴らしかった阿部隆大さんも不参加。代わりに前作ソフィーのアトリエで初参加だった新人の矢野達也さんが今回はガッツリと参加されてる。あと外部ながら主力コンポーザーのひとり阿知波さんも担当曲は従来作に比べ少な目で今作は柳川さんと矢野さんとで殆どの曲が作られてる。こうなると新人の矢野さんの手腕に期待が掛かるところだが果たして。

再生環境はこれまでと同様にヘッドホンはAKG K712 PRO、foobar2000のWASAPIモードでFLAC再生。オーディオカードはAsus Xonar Essence STX。

感想

flora(オープニング|作詞・作曲・歌・ピアノ:南壽あさ子 編・演奏:湯浅篤) ・・・ 元気が出るような沸き立つリズムが堪らなく好き。南壽さんの懐かしさや暖かみのある歌声から望郷の念にもかられて今作の旅というテーマにぴったりな曲だ。詳しい感想はボーカルアルバムの感想記事にて。

空に焦がれて(タイトル画面・前半|作:矢野達也) ・・・ しっとりしたピアノと綺羅びやかな音が心地良い。前半はエルトナで流れる『いつか還る温もり』のメロディ、後半は最初の採取地曲『物語を紡ぐ旅』のメロディが顔を出してきてエルトナから飛び出すフィリスの旅を予感させられる演出が素敵。

故郷を離るる歌(フィリスのテーマ|作:阿知波大輔) ・・・ 故郷思いなフィリスに相応しい暖かみと望郷の調べ。阿知波さんの曲で笛の音を聴くとアトリエの原点を思い出して安心する。

いつか還る温もり(エルトナ|作:矢野達也 ギター:三好翔太 笛:伊勢翔大) ・・・ 今作の最高傑作のうちのひとつ。岩の中で響いてるかのようなきらきらしたサウンドが心地良い。遠くで聴こえる「ガーン」って音は採掘の音イメージだろうか。寂しくも長閑な雰囲気から段々暖かみが増してきて後半笛の音の音程が上がっていくところが優しげで好き。最初は地味な印象だったけど聴けば聴くほど良さが分かる味わい深い曲だ。

いつか還る温もり~夜~(エルトナ|作:矢野達也 ギター:三好翔太 笛:伊勢翔大 秋葉原区立かんげんがく団!) ・・・ エルトナの夜はさらに静謐に。ギターの音と後ろで聴こえる弦楽の音に癒やされる。

旅する工房(アトリエテーマ・前半|作:柳川和樹) ・・・ ライゼンベルグまでの今作のアトリエ曲は華やかで楽しげ。これぞザ・アトリエ曲といった趣き。色々な楽想が色々な楽器でかわるがわる出てくるのが楽しい。曲を聴いてるとフィリスが元気いっぱいに調合してる時の声が自然と思い浮かぶ。後半マーチ調になるところが特に好き。

泣いて笑って騒いで眠って(イベント|作:矢野達也 笛:伊勢翔大) ・・・ イントロの笛のフレーズがホップ・ステップ・ジャンプと成長していくフィリスのイメージに重なるかのよう。リズム隊がわちゃわちゃしてて踊りだしたくなるようなリズミカルさも楽しい。

はじめの第一歩(チュートリアル|作:矢野達也) ・・・ こうゆうチュートリアル曲ってそんなに聴こうとしないんだがこの曲は思わずリズムを取りたくなる愉悦感があって好き。

蒼穹(通常戦闘曲|作:柳川和樹 ヴァイオリン:TAM ピアノ・オルガン:浅野隼人) ・・・ 今作の最高傑作のうちのひとつ。フィリスの攻撃時の掛け声「せーのっ!」ってのと曲のテンポが丁度いい具合に合わさって気持ちがいい。蒼穹という曲名だけあって青空の元で駆け抜けるように戦っていくイメージだろうか。たたみ掛けるように展開していったり転調していくところが格好よくてしびれる。前作ソフィーのアトリエで活躍された浅野さんがサプライズでキーボードとして参加。確かにピアノが溌剌としてて際立ってる。

というかなんでループさせてないんだ。DISC1の収録時間が66分、『蒼穹』の再生時間は1分32秒。2回ループさせられるのになぁ。戦闘曲の中でも特に短めなんだから是非ともループさせて欲しかった。ソフィーOSTでもDISC1が55分なのに『雲雀東風』はループさせてないんだよね。黄昏シリーズのOSTはちゃんとループさせてたのに不思議シリーズOSTはどうしてこうなった。

物語を紡ぐ旅(静かなる荒野|作:矢野達也 ギター:三好翔太) ・・・ 今作の最高傑作のうちのひとつ。荒涼としたメロディがとにかく切なくて胸を打つ。まさに荒野を思わせるようなサウダージなサウンドも堪らない。ドラムの音が良いんだよね。切なさだけでなく勇壮さも感じられ後半はリズムを取りたくなる調子になったりと展開も面白く飽きさせない。

物語を紡ぐ旅~夜~(静かなる荒野|作:矢野達也 ギター:三好翔太 秋葉原区立かんげんがく団!) ・・・ まさに夜の音楽といった趣き。グロッケンシュピールやピチカートやウッドブロックの音が心地良い。後半カスタネットが鳴り響く中でしっとりとした弦楽で奏でられるメロディーも儚く美しい。

物語を紡ぐ旅~危険領域~(静かなる荒野|作:矢野達也) ・・・ 両サイドのギターがジャジーでいい感じだがパーカスが荒々しすぎるのでもう少し抑えめにしたら上2曲とは違うお洒落な音楽になっただろうけど危険な場所というシチュエーションを考えたらこういったアレンジになるのも必然か。こうなるとアレンジCDが欲しくなるね。

標~安息~(ランドマーク|作:矢野達也) ・・・ イントロの愛らしいメロディが堪らなくチャーミングでこの音楽が流れる度にホッと安らぐ。

寄り添う風~夜~(メッヘンの村|作:柳川和樹 秋葉原区立すいそうがく団!) ・・・ 円やかな音のクラリネットがまるで子守唄を聴かせてくれてるかのようで癒やされる。クラリネットは生音収録だからより味わい深い。こんな素敵な演奏聴かされたら聴き入って眠くなんてならない。

草の香りを胸に(平原|作:柳川和樹) ・・・ 木枯らし吹いてる秋を彷彿。笛の疾走するような切ないメロディが堪らない。フィリスは今日も元気に野山を駆け巡る。

草の香りを胸に~夜~(平原|作:柳川和樹) ・・・ 駆け回り過ぎてちょっとお疲れ。主旋律で使われてるのはチェレスタだろうか。こちらは深々と夜が更ける中で雪が降る野山のイメージ。

標~木々~(ランドマーク|作:矢野達也) ・・・ どこか摩訶不思議な神秘感を感じさせられ後半は意味深いピアノのメロディが印象的。

葉の擦れる音を背に(森|作:柳川和樹) ・・・ 長閑ながらも切なく物憂い気分に。後半になるといよいよ切なさ全開でこころに沁み入る。ギター&笛は泣かせ曲の王道だ。

葉の擦れる音を背に~夜~(森|作:柳川和樹) ・・・ 音数が減ってさらに寂寥感マシマシ。フィールドが夕闇に染まった時間帯に流れると寂しさから涙が出そうになるぐらい琴線に触れてくる。因みに柳川さん作の曲は打ち込み除いて全て自ら笛を吹かれてるという。情感のこもった演奏が素晴らしくて演奏家としても卓越しておられる。

頑張ってなんかいないわよ(イルメリアのテーマ|作:阿知波大輔) ・・・ 前半こそ普通な感じだが後半のサビが可愛らしくも暖かいメロディで魅了される。今作で一番好きなメロディのうちのひとつ。そして後々重要局面で使われる宿命のメロディでもあった。

緑の塒(白霧ヶ森|作:柳川和樹 秋葉原区立すいそうがく団!) ・・・ 今作の最高傑作のうちのひとつ。塒は”ねぐら”と読むようだ。クラリネットとフルートのユニゾンで奏でられる物憂い表情のAメロだけでもう堪らない。泣きのギターのあとの木管のメロディには切なさで胸がいっぱいになる。伴奏のファゴットも味わい深い。この曲も生音の木管楽器が使われてるからニュアンスが人間味あって暖かい。

緑の塒~夜~(白霧ヶ森|作:柳川和樹) ・・・ 夜だけど昼より躍動感。ハープ?がメロディーを受け持ち木管の暖かみに代わり妖艶さが出て夜の森に相応しい雰囲気でこれも絶品なアレンジ。

まとめ

いやぁ今作も素晴らしい楽曲の数々。DISC1だけでお気に入りが32曲中25曲もあるんだから残りのディスクも含めてまさに宝の山なんだから震える。当初、浅野さんの不参加を知った時は少し不安だったが全く心配無用だったな。矢野さんが十分穴を埋めてくれるどころかそれ以上の成果をあげてくれた。

ソフィーのアトリエOSTでちょっと不満だった曲間時間は適切な長さになってくれた。これで次の曲が待ちきれなく手動で送りボタン押すことはなさそうだ。あとソフィーのアトリエOSTに比べて音圧が下がった。このOST聴いたあとソフィーOST聴くとちょっとうるさく聴こえてボリューム下げることに。マスタリングの違いだろうか。耳に優しく適正な音量と思えるのはフィリスOSTの方。リピートについては上でも書いたけどやはり不満は残る。最低でも戦闘曲は2リピートをデフォルトにして欲しいものだ。

そしてDISC2と3の感想(フィリスのアトリエ オリジナルサウンドトラックの感想その2)とDISC4の感想(フィリスのアトリエ オリジナルサウンドトラックの感想 その3)もやっと書けた。

フィリスのアトリエ~不思議な旅の錬金術士~オリジナルサウンドトラック
ゲーム・ミュージック, ゲーム・サントラ
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コメント

  1. ソフィー先生 | -

    次のアトリエのプラットフォームの中に何と任天堂のアレが含まれるそうです!今売り切れ続出のアレです。舞台はソフィーから口に出ていたアダレットだそうです。トゥルーエンドでもソフィーとフィリスが次の行先はアダレットみたいな事言ってたのであの主役四人組は絶対出るべきだと思います。それから…モニカ復活希望!絶対!オスカーも出すべき!最後の最後で不思議1の主役と友達の四人は揃って欲しい!

    ( 00:56 )

  2. 管理人 | mQop/nM.

    確かにシリーズ最後の作品になるかもなので全員勢揃いもいいかもしれませんね。ただそうなると主役組は割りを食ってしまうので個人的には出ても出なくてもどっちでもいい派です。

    ( 18:30 [Edit] )

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