2017年7月13日更新

ゲームの進行状況に合わせて聴いていったからやたら時間掛かったがようやく最後のDISC4まで聴けて記事もまとめられた。OST自体の雑感や視聴環境などはこれまでのDISC1~3の感想記事(その1)と(その2)にて。

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感想

空に焦がれて-reprise-(タイトル画面・後半|作:矢野達也 コーラス:丘咲アンナ) ・・・ 新展開後のタイトルバックの曲はソフィーのアトリエに引き続きコーラス入りになって雰囲気もいっそう華やかになった。エルトナの『いつか還る温もり』のメロディが今回も入ってくるが前タイトルバック曲にあった『物語を紡ぐ旅』のメロディが聴こえてこないようなのはそれはフィリスの眼前に立ち塞がってたフィールド『乾いた平野帯』はもう目じゃないという意味合いだろうか。エルトナのメロディも心なしか浮き立つような明るさだ。

釜の音を聞きながら(アトリエテーマ・後半|作:柳川和樹) ・・・ 合格後のアトリエ内のテーマ。前回は夢に向かってキラキラした雰囲気があったけど今回は調合を黙々とこなしてるいつものアトリエという雰囲気で素朴で家庭的な暖かさ。まさに釜の音が日常の風景に溶け込んでるかのようだ。着実に一歩ずつフィリスの成長が感じられる。

はっぴーでいず(イベント|作:柳川和樹) ・・・ 陽の光が燦々とするかのような軽やかさと爽やかさ。タイトル通りハッピーな日常風景が目に浮かぶが最近だとパルミナちゃんとの戦い前後でも使われてたのが印象深くて果たしてあれがハッピーなのかというw でもパルミナちゃんにとってははっぴーな日々ではあったんだろう。

蒼翠のしじま(葉擦れのラフォーレ|作:矢野達也 ギター:三好翔太 笛:伊勢翔大) ・・・ 森林の香りが漂ってきてヒーリング効果がありそう。まどろんだ湿度多めな雰囲気はまさに鬱蒼と茂ったみどり色。森の中の色々な声を聞きながらフィリスは今日も採取と探索に明け暮れる。

蒼翠のしじま~夜~(葉擦れのラフォーレ|作:矢野達也) ・・・ 今作の最高傑作のうちのひとつ。一転して音数が少なくなり寂寥感が増していく。さながら月夜の森の中を歩いてるかのような。何とも言えないこの空気感に包まれて気分が沈潜として黄昏る。聴いてると涙が出てきそうなぐらい琴線に触れてくる音楽だ…。

標~森~(ランドマーク|作:柳川和樹) ・・・ 森の妖精さんがせせら笑ってるかのようなミステリアスさ。上の曲と合わさって探索途中で聴くとちょっと狐につままれたような気分になる。

今日は何をしようかな(イベント|作:柳川和樹) ・・・ フィリスたちの楽しくも和やかな日常風景。今作はこうしてちょっとしたイベント曲の出来が前作よりも良い。

優しい黄昏(イベント|作:矢野達也 ギター:三好翔太 笛:伊勢翔大) ・・・ フィリスたちのちょっと悲しげだけど前向きに頑張れる日常風景。確かリアーネとのああいったイベントで流れてた印象がある。前半の笛のメロディだけでも泣けるがオーボエとストリングスの彩りのあとの上がり調子なメロディ展開に胸を打つ。ふたりの家族の絆はどこまでも優しく暖かく永遠に。

標~氷雪~(ランドマーク|作:矢野達也) ・・・ 大きなドーム内で電子音が響いてるかのような不思議な音響。旅先で出会うとちょっと異質な感覚があった。

しんしん(アオロ雪原|作:柳川和樹) ・・・ 雪原なのでキラキラさせつつも落ち着いたトーン。眩しい太陽光が雪原に反射したり雪の結晶が光り輝いてたりするさまの情景が思い浮かぶ。後半の低弦を轟かせながら前進する力強さが勇壮で印象的。さながら雪をかき分けながら進んでる感じだろうか。

風花(フロッケ村|作:柳川和樹) ・・・ のんびりまったり。このテンポ感がキルシェやヘンリッカがいる村っぽさ。この曲調ならメッヘン村とかでも合いそうだが硬い音のドラムやスレイベルを入れると一気に雪国の村っぽくなるアレンジの面白さ。

風花~夜~(フロッケ村|作:柳川和樹) ・・・ チリンチリンした音はチェレスタだろうか、ピアノとアコギと合わせて3種類の楽器(あとウィンドチャイム)だけで雪国なのに暖かい。暖炉の前で毛布にくるまりながら暖まってるキルシェの絵が思い浮かんでほっこり。

裂罅の大空(空渡りの岩舟|作:矢野達也 ギター:三好翔太) ・・・ 強敵揃いの異端なフィールドにありがちなおどろおどろしい曲調。でも後半からのストリングスの切なくも前向きなメロディが闘志を燃え上がらせてくれて探索のモチベーションに繋がった。空なのに割れてるという曲名が面白いがアトミナとメクレットとあの友人との裂かれた…という意味合いもあるのかもしれない。

土が撥ねても前へ(イベント|作:柳川和樹) ・・・ 同じ柳川さん作のアバンOP『わたしの見たい景色まで』のインストゥルメンタルアレンジ。フィリスたちならどんなところでもどんな相手でもへっちゃらさ。そんなポジティブさで胸が高鳴る。頭サビのあとストリングスでAメロが奏でられるところが好き。

迷子の木洩れ日(天衝樹アインホルン|作:柳川和樹) ・・・ 森林なフィールドだが『蒼翠のしじま』とかと違いアップテンポで快活。それはやはりあの娘の聖域だからこそのこの音楽なんだろう。後半では笛のメロディも出てきて切なげにも。あの無邪気な娘はこんな表情はしなさそうだがもしかしてそんな一面もあったりするんだろうか。あとどことなく同じく柳川さんが作られたメルルのアトリエの無限回廊のフィールド曲をちょっと彷彿。

Shooting Star(パルミナ戦|作:柳川和樹) ・・・ 今作の最高傑作のうちのひとつ。まるでアイドルポップスみたいな弾むイントロから胸がときめく。パルミナちゃんは世界を創りし者だからこの世界のアイドルってことだなw 爽やかでキャッチーなAメロが好きで特にタッタンッ♪と弾むところが可愛くて年端もいかない?パルミナちゃんらしい。サビで可愛いだけじゃない力強さもアピール。パルミナちゃんとフィリスが血気盛んに遊んでる様子(戦ってる様子w)が伝わってくるようだ。

旅する工房~Good End~(エピローグ|作:柳川和樹) ・・・ フィリスたち旅する工房の終着点でありこれから新しい旅への始まりだ。ここでお別れだから少し寂しく切なくなるがきっとまた会えるさ。いつもの釜の音が聞こえてくるのを待っていよう。

まとめ

前回記事同様に歌ものは別件の記事にて(フィリスのアトリエ ボーカルアルバム の感想 | 妄想シンフォニー)。

全125曲中で86曲も何度も聴きたいお気に入り曲があった。戦闘曲もフィールド曲もイベント曲もどれも絶品で素晴らしい。前作ソフィーOSTと決して劣らない、いやそれどころかそれをずっと上回ってる完成度の高さ。近年のロロナ以降のアトリエOSTでは特に突出したクオリティだったのではなかろうか(シャリーOSTは手元にあるがまだ未聴)。

唯一の不満点はリピート問題。収録時間にあと少し余裕があるのだから(全ディスク60分前後)最低でも戦闘曲はリピートして欲しかった。今作は特に素晴らしい出来栄えなんだから繰り返して聴きたかったな。手動でやれとかそうゆう問題じゃなくて。アーシャOSTもエスロジOSTもちゃんとリピートしてたのに何で不思議シリーズOSTになってからこうなった…。逆にフィールド曲はシステム自体の変更のためにいつもより長尺の曲になったのでリピートしてなくても不満にはならないしむしろリピートしてたら長すぎてダレただろうな。

あとエスロジOSTで気になった音質だが今作は適切な音圧になってて曲によってうるさくもないし例えばブラスが耳障りな音にもなってないし平板な音にもなってなく全曲通してどれも聴いても心地良い。音質面でも素晴らしい仕事をしてくれた。

最近のガストのサウンドチームは柳川さんも浅野さんも抜けてしまわれたが今作で一気に頭角を現した矢野さんがきっと今後のアトリエを引っ張ってくれるはず。外部の柳川さんや阿知波さんとのさらなる飛躍を期待したい。それともまた新たなサウンドスタッフが入ったりするんだろうか。いずれにせよ次のアトリエの新作がどんな楽曲になるか今から楽しみだな。

フィリスのアトリエ~不思議な旅の錬金術士~オリジナルサウンドトラック
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