最近買ったゲームのサントラ(2017年8月~10月)でも書いたけどe-onkyoのセールで安かったのでハイレゾ版を購入。空の軌跡のプレイは既に10年以上前で結構もう忘れてるしそこまで思い入れあるってわけじゃないんだけど安いとあれば買ってしまうほどファルコム好き。毎度のことながら少しばかり拙い感想でも書いていこう。

ost_welove_sora_1.jpg

感想

01. 序 -空の軌跡- ・・・ まさに序曲に相応しく空の軌跡のテーマメロディのエッセンスが詰まってる。個人的には普通にFCサントラ1曲目『空の軌跡』のさらなるオケアレンジを聴いてみたかったが今作のコンセプトを思うとこの叙情性を押し出したアレンジのほうが合っているだろう。儚げなストリングスとしっとりした可憐さのあるピアノや木管の調べが心地いい。

02. 琥珀色の追撃 (星の在り処) ・・・ まさか『星の在り処』をこうゆうアップテンポで勇ましい曲調にアレンジしてくるとは驚いた。オケ+ドラムという組み合わせは格別な格好よさ。後半からオケだけで雄々しくそして感慨深く思いの丈をぶつけていく。ラスボス戦とかで流してもよさそうなぐらい壮大でドラマティック。

03. 風を共に舞う気持ち (フィールドメドレー) ・・・ まずは『星の在り処 Harmonica Ver.』でセンチメンタルな気分になり『風を共に舞う気持ち』で清々しく爽やかになり『Rock on the Road』で冒険へ向け心躍り『Secret Green Passage』で勇壮に鼓舞させられ次に『リベールの歩き方』で巡り巡って胸高鳴る冒険をして最後は再び『風を共に舞う気持ち』で時にはしっとり切なくなるも風に流れてゆく…。特に4:58ぐらいのストリングスでしっとりと『風を共に舞う気持ち』のメロディが奏でられるところの美しさには心に染み入る。まさに風に舞いながら空の軌跡を描いていったかのようなメドレーとなった。

04. Sophisticated Fight ・・・ 洗練された戦闘というよりはゴージャスな戦闘である意味間逆なアレンジ。その後アラビアンテイストな戦闘劣勢曲『ピンチ!!』が入るのが演出的に面白い。トランペットのジャズっぽいテイストも熱い。これなら劣勢というより勇壮に蹴散らしてるって感じだ。最後に『Sophisticated Fight』のメロディが戻ってきて勝利を謳歌。勢いづいたまま豪快に撃破だ。

05. 胸の中に ・・・ 『イースVIII』でも素晴らしいチェロを披露してくれた山岸孝教さんの演奏にうっとり。その後の木管で織りなす綾の美しさ。チェロにストリングスも被さりスケール大きく感動的な盛り上がりに万感胸に迫る。

ost_welove_sora_3.jpg

06. アーネンベルクの夜明け (王都グランセル) ・・・ フルートの調べと弾むピチカートでまさに朝の雰囲気たっぷりな爽やかな風がそよぐかのよう。ストリングスの合奏が入るとまさに活気にあふれて人々の息吹や暖かみも感じられて快い情感。チェロが入って木管で華やいでからはほんと素晴らしい響きの連続に恍惚。改めて音楽の素晴らしさを噛みしめる。

07. 王都繚乱 (Challenger Invited~奪還) ・・・ イントロは『グランアリーナ』から。その後は王都の今後を予感させつつも『Challenger Invited』で意気揚々と盛り上げる。特にダンサブルになったストリングスのアレンジにはしびれた。そうしてあのシーンを思い起こさせる『奪還』で身が引き締まる展開へ。『奪還』パートはEVO版のアレンジが格好良すぎたがこちらは原曲テイスト尊重。もうひと捻り欲しかったかも。とはいえブラスの咆哮は臨場感増して熱い。

08. 銀の意志 ・・・ 一体何度アレンジしたら気が済むんだってぐらいの『銀の意志』。さすがにもうネタ切れだろうと思ったがところがどっこい今作での神藤さんのセンスは絶好調で期待を裏切らない。方向性はモダンなクール基調でヴァイオリンを全面に押し出したアレンジ。サビ後のヴァイオリンの情熱的な調べが特にファンタスティック。コーラスこそ入っていないもののどことなくSC『The Merciless Savior』を彷彿。

09. 虚ろなる光の封土 ・・・ 壮麗でスケール大きなオーケストラの響きにひたすら陶酔。リズムパートが強調されより立ち向かっていく不屈の精神を感じさせられる。個人的にはEVO版のアレンジが好みだったけど3:20ぐらいの熱い魂を感じるオーケストラとコーラスのうねりには心を震わせられるものがあってどちらがいいかは甲乙つけがたい。要はどっちも期待を裏切らない素晴らしいアレンジだってことだな。

10. 呪縛からの解放、そして... ・・・ EVO版は正統派のオーケストラアレンジで格調高い仕上がりが実に味わい深くて素晴らしかったがこちらはストーリーを感じさせる感動的なアレンジになった。特にあの例の指パッチンが入ってるのがシーンを彷彿させる意味深さがあって良い。そして最後の余韻は絶品。

11. 星の在り処 (remix) ・・・ リミックスというわけでボーカルは同じ。オケだけ新規アレンジ。しっとりとしてて悪くはない出来だけどやはりここはボーカルも新録してもらいたかった。今だとやはりファルコムが売り出し中のリアル☆SPiKAの佐坂めぐみちゃんになるだろうか。

まとめ

ost_welove_sora_2.jpg

今作のアレンジは全曲をファルコム常連の社外メンバーの神藤由東大氏が担当。氏が得意のオーケストラアレンジの手腕が遺憾なく発揮されていて極上のサウンドに仕上がった。相変わらず本物と見紛うかのようなリアルで臨場感溢れるオーケストラの響きには感嘆するばかり。そして氏の空の軌跡愛も感じることが出来る丁寧な仕事ぶり。ストーリーはかなり忘れてしまっている自分でも深い感銘を受けた。空の軌跡ファンなら大満足な一枚になるのではなかろうか。

敢えて不満を挙げると収録時間は49分程度なので出来ればあともう一曲か二曲収録してくれると嬉しかったけど作業量的に致し方ないのだろう。それに物語性を押し出した今作のコンセプトアルバムならこれらの曲だけで十分世界観を堪能出来るしね。どうしても最新のアレンジで他の曲を聴きたいのならEvolution版で補完だ。あとまたしても今作は演奏者の曲別クレジットをきちんと書いていない。聴くかぎりクレジットされた全員が全曲の演奏をしているということはない。これだとタグ付けに困るし演奏者を労うという意味でも書いてもらいたいんだけどね。どうもファルコムは音楽制作者をアーティストではなくただのスタッフとしかみてない節があって残念だ。

音質は鮮烈でもないけど悪くもなく普通に高音質で過不足ない。もう少し解像度が高くてもいいけどさながらホール内で溶け合っているかのような豊かな響きは聴き疲れなくて心地いい。

今回は空の軌跡FCからの選曲だったので無理を承知で好き放題希望を言わせてもらうとこの方向性のアレンジで是非とも空の軌跡SC版、空の軌跡 the 3rd版を作ってもらいたいものだ。さらに言うとWe Love 閃の軌跡やWe Love イース、We Love 東亰ザナドゥとかも出して欲しいなぁ。まぁWe Love イースはワンチャンありそうだけど出来ればイースVIIIメインで聴きたいところ。神藤氏には当面この仕事で拘束してもらおうw ま、今作の発売から1年経っても何も出ていないということはこのプロジェクトは今回限りなんだろう。

We Love 空の軌跡
ゲーム・ミュージック
日本ファルコム
関連リンク
関連記事
  • web拍手 by FC2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


コメント

    コメントの投稿

    (コメントの編集・削除時に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    トラックバック

    Trackback URL
    Trackbacks