最近買ったゲームのサントラ(2017年5月~7月)の記事で書いた通りずっと前に買ってたツヴァイ2のサントラ。最近リディー&スールのプレイ日記ばかりになってしまったし気分転換も兼ねて昔のサントラだけど簡単に感想でも書いていこう。

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雑感

今作は2007年6月発売『空の軌跡3rd』と2009年9月発売『イース7』の間の2008年9月25日発売。この時期のファルコムは前後のゲームから分かる通り乗りに乗ってた頃。サウンドも若い熱気に満ち溢れていたのでやはりどうしても音源として欲しかったので中古で比較的お手頃な1500円で購入。それにしてももう10年も前のゲームなんだなぁ。そりゃ自分も歳取るわけだ。

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因みに元々今作はイース最新作として開発されていたらしい(記事:幻のゲーム画面、解禁。日本ファルコムのPC最後の傑作『ツヴァイ2』は、初期は『イース』だった! | AppBank)。何で7年も経ってるのに今さら続編が出たりその前に出た空の軌跡3rdから1年3ヶ月の間が開いてるのかが不思議だったがそうゆう紆余曲折があったからだった。確かにラグナは赤毛だしイース伝統のヒロイン格もいる。若手スタッフが新時代のイース像を打ち立てようとしたけど暴走し過ぎてイースのイの字もなくなりこれではシリーズファンから怒られる、でも新規IPとして出すには売り上げが怖い、というわけである程度知られているツヴァイのブランドを利用したってことなんだろうか。そして襟を正したのが翌年のイース7だったと。ただ音楽だけ取り出すとあまりイースらしさは感じない。威勢がいい曲は多いけどそれはまぁファルコムのいつものことだからね。初代オマージュなメロディや音が入ってることからツヴァイ続編として方向転換したあとに曲の制作を始めたのかもしれないが果たして。因みにブックレットには多分jdkスタッフと思われるコメントも載っていて”まさかまさかのZweiの続編です”と書いていてその実ほんとにまさかだったという。

ついでにイース繋がりでセルセタの樹海のサントラ感想記事をごっそりと書き直した(記事:イース セルセタの樹海 オリジナルサウンドトラックの感想)。やはり人間の趣向というのは月日や他の音楽を聴いてるうちにどんどん変わってくる。他のサントラ感想記事カテゴリ(Tag[ サントラ ])も随時更新してたりする。昨日も空の軌跡3rdの感想記事も結構書き直した(記事:空の軌跡 the 3rd オリジナルサウンドトラックの感想)。この感想記事も年月とともにいずれ書き換わってるのかもしれないな。

サントラ全ての感想を書けるほど語彙力がないので気に入った曲のみ簡潔に感想を書いていこう。マークは特にイチオシな曲。ま、どうしても★マークだらけになる。

感想

DISC1

02. 限りなき冒険の新天地へ ・・・ タイトル画面曲からまさにまだ見ぬ冒険に向けてワクワク感でいっぱい。この希望に満ち溢れたメロディとサウンドが大好き。特に『ボクラノ未来』のサビを熱く歌い上げるところはセンチメンタルさに胸を打つ。サビ後、噛みしめるように余韻を残しつつも再び歩き出すかのような高まりもこの後繰り広げられる幾多の物語を思い起こさせられ感慨に浸らせてくれた。

03. グランヴァレンの伝説 ・・・ ポツポツとしたピチカートが木霊する静謐な雰囲気の中で優しく語りかけてくる。確かそういった物語の導入部分で流れた記憶。後半の切なく感慨深げなメロディが心に沁み入る。

09. アルッテの町 ・・・ 賑やかなパーカッションのリズムに乗せて祭りのような活気が楽しい。胸高鳴る曲だけど笛の音で優しく暖かな町の一面も見せてくれて拠点を飾るに相応しい素敵な曲だ。最初はよくある町曲的に聴いていた曲だったけど綿密に練り上げられたパーカッションが生み出すリズムのグルーヴ感が痛快で至上の愉悦感に満たされてゆく。

10. 浮遊島《イルバード》 ・・・ ワールドマップ曲は『グランヴァレンの伝説』のアレンジ。いやこちらが元かもしれないが。透明感溢れる流れの中でビビッドに躍動するパーカッションとピアノによるコントラストが鮮やか。爽やかで清涼なサウンドのハーモニーに酔いしれるしかない。空間いっぱいに弾ける綺羅びやかなスレイベルとシロフォンみたいなコロコロとした音との掛け合いが気持ちいい。

11. アルッテ飛行場 ・・・ こちらもパーカッションによりリズムが際立っていて聴き心地がよく伴奏のギターも快い。そしてたおやかで清らかなサウンドと慈しむようなメロディが格別。アウトロの余韻を残すようなメロディもチャーミングだ。

12. ブランデーヶ丘 ・・・ やはり暖かみとノリに溢れたサウンド。サビは大らかに広がりゆく。特にピアノが入ってくるとさらに至福の陶酔感。2つのメロディだけの繰り返しながら飽きさせず聴かせるアレンジの妙も冴え渡る。

13. セクンドゥム廃坑 ・・・ 清涼感と荒涼感が合わさったようなダンジョン曲。両サイドに散らしたパーカッションの応酬と小刻み良いリズミカルさが爽快。シュシュシュっていう音が特に快い。メロディアスに小洒落たBメロ、ダンサブルに軽やかなサビ、アウトロのスタイリッシュに決め込むリズム感は格別で恍惚するしかない。個人的に特に一番大好きな曲でほんと何度聴いても飽きない。まさに音楽を聴く喜びを味わえる珠玉の一曲だ。

16. 力尽きても… ・・・ こんなしっとりとした素敵な曲を聴きながらなら力尽きるのも悪くないかな…ってね。でもやり切れなさが残るメロディ、まだまだ踏ん張るしかない。ファルコムのゲームオーバー曲もどれも中々聴かせるんだよね。

17. ロアルタ村 ・・・ ピチカートとギターによる人懐こく暖かな調べに心身ともに寛ぐ。村の情景は忘れるもさぞ長閑で居心地のいい場所だったんだろうなと思い起こさせられる音楽による素敵な風景画だ。

21. レッツ・エクササァイズ!! ・・・ 若本規夫さんボイスのギャランドゥに付き合わされて3人が踊っていたシーンがあった微かな記憶。コミカル系の曲は普段は聴かないけどこれはキラキラピコピコしたサウンドとノリノリなリズムで元気になれちゃうな。

22. 金闇の森 ・・・ マイナスイオンが出ていそうな芳醇なムード溢れる森の音楽。円やかな笛と小刻み良いパーカッションで口当たりの良い甘美なサウンドが魅力的。森だからといって落ち着いたトーンにならずお洒落に決めてくるナイスなセンス。後半のリズムを崩すところも小粋だ。

23. 魔女ラーライラ ・・・ イントロからチェレスタの艷やかな音で魅惑してくる。曲名通り確かに魔女が出てきそうなミステリアスさと侘しさ。ゲームプレイ当時は一番耳に残ってた曲だったな。どことなく童歌的なメロディの趣きがあってノスタルジックな情感に浸らせてくれた。

25. たすけてアルウェン ・・・ 綺羅びやかに弾ける前半は前作ツヴァイ『Fight!! -壊してポックル-』のアレンジ(感想記事:ツヴァイ オリジナルサウンドトラックの感想)、そしてサビは伝家の宝刀『ボクラノ未来』アレンジ。サビの主旋律の音色がバグパイプっぽいのは前作『最後の闘い -魔王ヴェスパー』のオマージュだろうか。それを受け継いだ笛の音でさらに清爽に突き抜けていく。サビ後の一気呵成に畳み掛ける部分がエキサイティングに熱い。この曲もやはりパーカッションのリズミカルな躍動感に魅了されてやまない。FM音源チックなベース音も堪らない。

28. 闇夜に踊れ ・・・ ほの暗くおどろおどろしくもちょっとしたコミカルさもあって雰囲気溢れる一曲。透明感と荒涼感の中で浮かび上がる笛の音が美しいハーモニーを奏でその後のパーカッションとシンセによるリズムカルな音の戯れが楽しい。地味ながらも意外と聴き応えがある。

30. エスピナへ捧ぐ祈り ・・・ イントロの音から胸が高鳴る。『ボクラノ未来』のAメロBメロアレンジで盛り上げ遂に主題歌サビにいくか…と思わせといての実は新たなメロディという構成が心憎い。プレイ当時はてっきりラスダンかと一杯食わされたが曲の構成でもプレイヤーを裏切るスタイルw それはともかく焦燥さすら感じさせる前のめり気味の高揚感には胸が締め付けられる切なさに溢れていて魂を揺さぶってくる。さらにリピートありかと思わせて大サビが用意されてるという趣向で最後まで飽きさせない。

DISC2

01. 失意のラグナ ・・・ 曲名的に確かザハール戦後に流れたかな。ラグナの喪失感を暖かく包み込むかのように。やはり心に沁み入る切々とした弦と侘しい笛の音。それでも虚ろなやり切れなさに胸がしめつけられてゆく。

02. あたたかな想い ・・・ エッジの立ったアコギの音色が耳に心地いい。ストリングスの調べが優しく語りかけ後半の柔和な表情には心暖まる。改めて音楽って良いな…としみじみ思える素敵な曲だ。

03. 星ヶ峰 ・・・ スバルと共に駆けた雪景色フィールド。リズミカルなパーカッションの躍動と和を感じる笛の音とホルンのハーモニーの情感。ストリングスが入ってスケール大きく広がりゆく展開が清々しくて気持ちいい。さり気ないバスクラリネットの彩りや後ろで轟く銅鑼の音もナイスなスパイス。サビ後のちょっと戯けた感じとAメロへ向け盛り上がりを溜めるようなところも快い。

07. クリスタルバレー ・・・ 月の世界へ行くための大きな透明な階段があるところだったかな。神秘的な場所に相応しくミステリアスでどこか浮遊感もありつつ寂寥とした物憂さに沈潜とさせられる。後半、一筋の光が差し込むかのようなマリンバ?の硬質な響きには恍惚。静という側面では一番印象深い曲だ。

08. 月の世界《ルナ=ムンドゥス》 ・・・ こちらが登ったあとの戦闘フィールド。ゲームプレイ時は一番前作『幻の大地 セルペンティナ』らしさと繋がりを感じさせられた曲だった。あの曲は笛メインだったがこちらではしなやかに切々と歌うストリングスが主役。ゲームの舞台は変わってもあの曲と同様に疾走する切なさと勇壮さに心打たれるばかり。

09. 真祖の力 ・・・ 真・ザハール戦。イントロから高々に鳴り響くオルガンで威圧。主部以降もパワフルにロックにオケが唸りに唸る豪放さに血湧き肉躍る。ダイナミックに切り込んでくるパーカッションが熱い。

10. 宿縁の少女 ・・・ 変身してしまったミアのテーマだったかな。ハープとピアノで慰めるかのように。悲劇の女の子に相応しいまさに涙の調べ。でも暖かく切なくて言葉にならないこの込み上げる気持ち。ストリングスの響きが胸に迫ってくる。例え物語は忘れていても音楽だけは想いを語りかけてくれた。

13. 通い合う心と心 ・・・ 空の軌跡3rd『最後の選択』に通じる一堂に会して決起するかのような大団円的曲調。まさに曲名通り仲間たちと心が通じ合える絆による繋がりが感じられて心強くその暖かさが心地いい。後半からリズムが主役に躍り出てよりいっそう大一番の戦いへ向けて沸き立つような胸の高鳴りを演出してくれた。ここでもバグパイプ的な音が使われてて今シリーズの象徴的な楽器だと改めて認識。そしてリズミカルなパーカッションによる音の快楽。個人的に今作を代表する一曲だ。

14. たすけてアルウェン Rushing in Version ・・・ 螺旋要塞メルセデク突入時のイベントムービー曲は『たすけてアルウェン』のユーロビート的なアレンジ。疾走するシンセサウンドが気持ちよく爽快感に溢れたハイテンポさが堪らない。特にギアチェンジしたかのようなサビへの加速っぷりがエキサイティングに熱い。

15. 螺旋要塞メルセデク ・・・ 威風堂々と『ボクラノ未来』がラスダンに高々に鳴り響き奮い立たせる。ここでもやはりバグパイプな音が轟き地に足の着いたリズムと共に意気揚々と駆け抜けていく。キックドラムの合間のシンコペーションなリズム感が面白くも力強い。ただ勇ましい音楽とは裏腹にサイケなデザインのフィールドとトラップと敵にはかなり苦戦させられた記憶。

16. 我が主のために ・・・ ボス連戦の最初はテルミドール戦。イントロから捲し立てるようなストリングスとティンパニにヒートアップ。張りのあるホルンの勇壮なメロディ、それを受け継ぐ決然としたストリングス、それまでの熱い想いを受け止めての漲るヴァイオリンソロ、ただただ熱く魂を燃え上がらせてくれた。

17. 障害を突破せよ ・・・ 次はメルセデク・コア戦。和テイスト感じる笛の音、勇壮に立ち向かうストリングス、Bメロで溜めに溜めてのサビの突き進むような高揚感が熱い。ズンドコしたベースラインもビビッドで格好いい。壮麗で熱い曲だけどどこか後腐れのない晴れやかな清々しさを感じるのが快い。

18. この瞬間に全てを賭けて ・・・ エフェクトがド派手でやたら見えづらかったラスボスの魔王ルシアン戦。これまでの主題歌アレンジ総決算。ベースラインのFM音源的な音がユニークで合間に炸裂するオケヒットも痛快。最後はオケやコーラスも動員してあとはもう勝つだけという約束された勝利の高揚感だ。

19. 宿縁の終焉 ・・・ 黄金色に染まった空が満ち溢れゆく。『ボクラノ未来』テーマがホルンにより雄大に鳴り響くところは万感胸に迫る。まさに大団円なイベントムービー中の曲。

20. かけがえのない日常 ・・・ エピローグは物悲しくも名残惜しく。けれどまたみんなの日常が始まっていく。

21. 再会を誓って ・・・ そして最後はみんな笑顔で希望を胸に飛び立っていく。暖かくも晴れやかな気持ちにさせてくれてゲーム上での最後を飾るに相応しい一曲だ。

制作予想

以下アットウィキは自分の管理Wiki。こちらで曲別の作曲者推測をおこなっています。

まとめ

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今回も期待を裏切らない名曲製造マシーンとなったファルコムサウンドチーム。暖かい素朴な古き良き持ち味を残しつつもモダンなリズム感によるフレッシュな息吹も感じた実に素晴らしい楽曲揃いとなって全55曲中で33曲お気に入りな曲があった。。あとファルコムとしては珍しい和風情緒を感じる楽曲があるのも嬉しい注目ポイント。過去にはVM JAPANがあったけど最近だと東亰ザナドゥで2、3曲ぐらいしかなかったから貴重だ。そして主題歌テーマによる統一感が生み出す楽曲のドラマティックさ。イースVIIIのサントラ感想記事でも書いたけど(記事:イースVIII オリジナルサウンドトラック(完全版)の感想)やはりこの手法はサントラを聴いてよりゲームのストーリーを思い起こさせられるから好き。当時のプレイ日記にも書いてたが『ボクラノ未来』のサビはほんと大好きで一聴したときから心を捉えて離さなかったな。この珠玉のメロディを生み出せたことが楽曲たちの素晴らしさに繋がったことは間違いないだろう。

音質は良好(ヘッドホンはAKG K712 Pro、オーディオカードはAsus Xonar Essence STX、再生ソフトはfoobar2000)。音圧も適切。全体の音バランスは高音の伸びはあるが低音の量感はあまりない。若干フラットな感じを受ける。もちろん普通に聴く分には過不足ないクオリティ。前年発売空の軌跡3rdは妙に遠目の音像だったから改善ということになる。翌年発売イース7は低域が増え少しほの暗いサウンドになったがもしかして世界観に合わせてマスタリングなり変えているのかもしれないな。

リピートはほぼなし。好きな曲が多いだけにもう一度連続して堪能したかったがDISC1は合計68分、DISC2は合計65分と最大収録時間に近いので致し方ないだろう。曲間の時間は大体3秒ぐらいで適切。

そういえば ツヴァイ2 - みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki を見ると『瘴気に覆われた村』としてサントラ未収録の曲があるみたいで是非にも聴いてみたかった。自分のブログを探してみたけど多分アルッテの町が魔物に襲われた部分かな(記事:ツヴァイ2 (ZWEI II) - ゲームプレイ日記Part5)。『今はゆっくり…』というジングルを入れるぐらいならこちらを入れて欲しかった。もしかして曲に何かしらサントラに収録出来ない問題があったのかもしれないが。

関連感想リンク
ツヴァイ オリジナルサウンドトラックの感想
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