この間ようやくDISC2までの曲を全て聴けるところまでプレイが進んだので(記事:リディー&スールのアトリエ プレイ日記Part10-3(第10話:夢見る星空))ひとまずそこまでのサントラの感想を書いていこう。これからプレイする方のためにネタバレは極力避けつつなのでご安心を。全4枚組なので残りの2枚分は後編にて(記事:リディー&スールのアトリエのオリジナルサウンドトラック感想(後編)

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雑感

ジャケットはスールが椅子に腰掛けて蓄音機から音楽を聴きながら無邪気にお絵かきしている風のNOCOさんによる素敵なイラスト。ゲームプレイ前はスーのこの感じからリアーネみたいなお姉さんキャラなんだろうなぁとか思ったものだw スーの性格を知ってからだとギャップがあって新鮮な雰囲気。スーなら絵も音楽もすぐ飽きちゃいそうだけどw

CDの仕様はスリーブケース&厚めのプラケースというメルルのアトリエ以降の定番のスタイル。今思うとソフィーのアトリエだけシースルーのスリーブケース&スリムタイプのプラケース仕様だったのは一体何だったんだろう。並べると不格好になるんだよね。とか言いつつ今の自分の並べ方も十分不格好だった。

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遂に揃った不思議シリーズのサウンドトラック

ブックレットは主要キャラ紹介とOPEDの歌詞、参加ミュージシャンのプロフィールとひと言コメント、作曲者のひと言コメントが載ってる。前作フィリスのアトリエOSTにあった音楽堂とは別の曲別作曲者コメントはなくて残念だったけど作曲者の方々に負担になって欲しくないので仕方あるまい。

作曲者はソフィーのアトリエから参加の矢野達也さん、トトリのアトリエから参加で今はフリーの柳川和樹さん、アトリエシリーズを初期から見守り続けてきて今はフリーの阿知波大輔さん、他にコーエーテクモのコンポーザーでありアトリエ初参加の豊田亜矢子さんや中村新一郎さん、水上浩介さん、外部からは前2作でも参加された阿部隆大さん、初顔のCHROMAさんと富沢泰さんが参加されてたり近年のアトリエシリーズでは最も多いメンバーとなってるのが特色。最初知ったときはテイストのバラ付きを懸念したが蓋を開けてみたら従来通りの作曲者陣が大半を占めていたし実際サントラを聴いていったら全くの杞憂だったな。相変わらず安心安定のアトリエサウンドになった。

作曲者別の担当を見ていくと意外にもコーエーテクモ社員の矢野さんの担当曲より外部の柳川さんや阿知波さんの担当曲のほうが少し多い。サントラとボーカルアルバム合わせてダブリを除き全120曲中で矢野さんの曲は40曲とフィリスのアトリエの48曲から8曲減っちゃったし純然と作編曲までしたのは29曲(因みにデビュー作ソフィーのアトリエは全21曲)。これは社内スタッフと社外スタッフという差がそのまま現れているんだろうか。どういった理由でこうなったのかは不明だが矢野さんの曲をもっとたくさん聴けるかと期待してたからちょっと残念。

語彙力はないので気に入った曲のみ手短に感想を書いていこう。特にイチオシに気に入った曲にはを付けた。作曲者及び演奏者は全て敬称略で失礼します。

感想

DISC1

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01. クローマ(オープニング|矢野達也|ボーカル:riya, Ceui ヴァイオリン:向山有輝 ギター:三好翔太 ベース:HIROTOM) ・・・ 双子がテーマだけあって両耳から飛び出すツインボーカル。合わさるようで合わさらない揺らめくハーモニーがいかにもあの双子らしさ。サビで双子がそれぞれ熱く歌い合う高揚感が堪らない。間奏のコーラスでラララ~♪と歌い合うところも好き。歌が進むに連れて歌詞も段々と合わさってきてやっぱり双子の根っこの想いは共通だ。ツインボーカルという特殊性がありながらアトリエシリーズの歌ものでも飛び抜けて大好きな歌となった。透明感溢れるriyaさんとCeuiさんの歌声がまた素晴らしい。一緒に歌っていてもちゃんと聴き取れるバランス感覚も絶妙。奥深い曲だしさらに詳しい感想は後々書く予定のボーカルアルバムの記事で書いていこうかな。

02. 不思議な絵画(タイトル画面|矢野達也) ・・・ 『クローマ』に誘われ『クローマ』のアレンジで始まる双子の新たな新生活の門出は軽やかな爽やかさ。楽器の音色センスが抜群で清新な聴き心地。こんな素敵な曲で冒険の扉が開くのだから気持ちが高まるというもの。クローマの双子のサビがかわりばんこに流れてくるが歌のクローマと続けて聴くと気の利いた後奏という趣きもあるな。

03. ねぇ、次は何をつくろうか?(リディー・アトリエ内|矢野達也) ・・・ 彼女のおっとりしつつも優しい面倒見の良さが伝わってくる人懐こく暖かなメロディに癒やされ浮き立つパーカッションには14歳らしい快活さもあって楽しくもなるアトリエ生活。特にヴァイオリンが入ってからのサビ前の情感あるメロディが好き。サビは『クローマ』のリディーパートのアレンジ。このメロディでリディーパートは左側に位置してるriyaさんが担当だと分かった。後半の少し物寂しくなるところも素敵だがここは『クローマ』でラララ~とハミングしている部分だろう。ふたり一緒にという意味合いを感じてこれまた粋な演出。リピートしなくとも尺が3分ぐらいあってたっぷり聴けるのも嬉しいね。矢野さんは特にフィリスのアトリエの頃から顕著だったがパーカッションを派手に散らして主張させる傾向がある。そこがまた好きなところ。

04. 雑踏を抜けて(リディー・メルヴェイユ|矢野達也) ・・・ 清々しい笛のイントロが心地いい。曲の構成的に朝から午前、快活な昼、午後のまどろみとストーリー仕立てに描いてる物語性が感じられて聴き応え満点。サビの人々の賑々しさをあらわすような開放感が至福のひととき。まさに街の息吹を感じる高揚感。快活な賑やかさを盛りたてるスレイベルやパーカッションの音も快い。最後のほうで余韻を残すかのようなバグパイプっぽい音も粋な演出だ。この辺りのメロディは『クローマ』のラララ~♪の部分だろうかな。

05. 楽しいことみーつけた!(イベント|柳川和樹) ・・・ 楽しかったりワクワクさせられる系のイベント曲で一番たくさん使われた曲のひとつ。双子は何でもやりたがりの好奇心旺盛さなので自然と出番も増える。矢野さんの曲が続いたあとに柳川さんの曲になると二人の作風が如実に違って聴こえて面白い。柳川さんはメロディを引き立ててくる。そして一番アレンジが上手くて聴かせ上手。

06. 森のお散歩(イベント|矢野達也 編:水上浩介) ・・・ 何気ない日常イベント的な一曲。『クローマ』のインストゥルメンタルアレンジでもある。幻想感のあるアコースティックサウンドでどこか晴れやかさのある爽やかな雰囲気が心地いい。敢えてアレンジを水上さんに任せたのはいつもとは違うニュアンスを出したい狙いもあるのかもしれない。でもこの水上さんのアレンジも素朴でとても良い。このサウンドだとサビの切なさが特に侘びしく聴こえて心に沁み入るね。

07. 気にしてなんかいないけど(ルーシャのテーマ|阿知波大輔) ・・・ 今作のイルメリア枠というかシリーズ恒例のツンデレ枠キャラのルーシャ。今作もテーマ曲は阿知波さんの独擅場だ。イントロでは気高くみせるが主部になると彼女の本質はイルちゃんのテーマ曲『頑張ってなんかいないわよ』同様にやはり実はいつも双子を気にしている面倒見のいい優しい娘ってわけだな。それは最後までブレなかった。

08. 霞む夢と記憶の園 ~リディー~(天海の花園|矢野達也) ・・・ 綺羅びやかな幻想空間に広がる色鮮やかな絵の具。絶えず一定のリズムを刻み木霊するドラムマシンが印象的で効果的。あの頃の彼女の心模様を反映してか沈潜する物寂しさに黄昏れる。サビの心に訴えかけてくるかのような高まりは来たるその時へ向けてのドラマを現しているのかもしれない。メロディを彩るチェレスタみたいな音は後々意味合いを持つ。希望を予感させてくる一番最初の不思議な絵だ。

09. 霞む夢と記憶の園 ~スール~(天海の花園|矢野達也) ・・・ 大きな変化はないけどハイハットが入りリズミカルさでノリが増した分透明感や叙情感は抑えめ。スール要素は少しだけ。基本大きな違いはないのである意味2ループ目としても聴ける。双子それぞれでがっつりアレンジを変えなかったのは変えたら音楽から受ける絵の世界の印象自体が変わってしまうからからかもしれない。

10. 紫陽花 ~その1~(リディー・通常戦闘・第1話~6話|矢野達也|ヴァイオリン:TAM ギター:三好翔太 ベース:HIROTOMO) ・・・ イントロは双子らしくわちゃわちゃっと入るがサビは双子のこれから待ち受けるめいっぱいの輝かしい冒険へ向けてのワクワク感で漲らせてくれる。Aメロの躍動感やサビ後のこれからの戦いに思い馳せるかのようなところも大好き。ここは主題歌のラララ~♪の部分かな。タムタムの低音がひと際出ていて気持ちいいし弾けるようなシロフォンや生録ベースもビビッドで聴いていて楽しい。最初の戦闘曲に相応しいフレッシュな力強さが魅力だ。そして3分の2ぐらいだけもう一度リピートしてくれるのがありがたい。完全にリピートせずサビが終わったところでフェードアウトするのも短すぎず長すぎずでお腹いっぱいになる直前で止める良い塩梅。

11. ふたごの小鳥、草原に遊ぶ(新緑のオーダリア, 夜明けの大地|阿知波大輔) ・・・ 晴朗で伸びやか。草木の暖かな息吹が吹き抜け動物たちは駆け抜ける、そこは双子の新たな遊び場だ。阿知波さんの曲はシンプルストレートにメロディで訴えかけてくる分かりやすさがある。

12. ふたごの小鳥、草原に遊ぶ~夜~(新緑のオーダリア, 夜明けの大地|阿知波大輔) ・・・ 今作も夜の音楽で景色を彩っていく。テンポは変わらずメロデイは抑えめになるとどこか曲の後奏的な趣きがあってひと際素敵だ。夜だけど落ち着き過ぎず静か過ぎず。生命は確かに息吹いてる。ゲーム上で聴いたときサビで丁度夜から昼の音楽にシームレスに変わったからより感動的に心に響いたな。

13. スーの楽しみ(イベント|矢野達也 編:中村新一郎) ・・・ こちらもクローマアレンジ。基本スーが引っ掻き回し役なときが多いのでこんな名前付きのイベント曲もあったりする。お転婆なスーだけどちょっとジャジーなテイストで落ち着いた曲調なのが意外性あって良い。いや彼女の元々の本質からして意外でもない…のか?なw こういった変化球アレンジも矢野さん自らではなく中村さんにアレンジを託した妙だろうか。

14. よろしく頼むわ、二人とも!(ミレイユのテーマ|阿知波大輔) ・・・ 弦のスピッカートにエーデルテーマの『スピカート・プリンセス』を彷彿。バックアップするという役割的にも似たようなポジションではあった。そして後半のメロディにはやはり世話焼きな面も伺えてくる。それは後々を思うと双子だけでなく彼に想われてそうゆうポジションに収まるからでもあったな。この曲からは彼女のダ○○レ好きな面はさすがに伺えないw

15. 知ってるかい?(マティアスのテーマ|阿知波大輔) ・・・ シリーズ恒例のイケメ…じゃなくてギャグ枠だった。そんなマティアスの情けないとこや繊細なとこやそしてここぞというときには頼り甲斐もあるところがいい感じに表現されてる。変に格好良い曲にならず等身大なところが良い。ところでこの曲名は彼の女性への口説き文句だったりするんだろうか?w

16. 何を買って行こうかな?(買い物|CHROMA) ・・・ 前2作は買い物曲は矢野さん担当だったけど今回はアトリエ初参加のCHROMAさんという方。奇しくも今作の主題歌と同じ読み、でも特に意味はないはず。もちろん起用されるだけあってクオリティは問題なし。アレンジに矢野さんのテイストを感じさせられるがCHROMAさんの持ち味も感じられる仕上がり。胸弾むウキウキ感がありつつ人情味も感じられてとても快い。お店曲って主張するしないのさじ加減が難しいと思うけどナイスな仕事だ。

19. ご用件ワルツ(王城内|阿知波大輔) ・・・ ゆったりとまさにワルツなムードになっててミレイユから課題などを与えられても変に焦らされないのが嬉しい。ゲームとはいえ何事も心にゆとりを持ちたいからね。

20. ざわつく森 ~リディー~(ざわめきの森|柳川和樹) ・・・ ↑とワルツで繋がった。ナイトメア・ビフォア・クリスマス的なメルヘンファンタジーな雰囲気。リディーは○○○に耐性あるので比較的この種としてオーソドックスな仕上がりだろうか。合間のカッーっていうヴィブラスラップや後半の軋み的な音が愉快なスパイス。

21. ざわつく森 ~スール~(ざわめきの森|柳川和樹) ・・・ そんな軋みもスーVerではさらに激しくなっててイントロから早くもスーの悲鳴が聴こえてきそうだw 彼女は大の○○○嫌いなので彼女が見るざわめきの森はいっそうおどろおどろしい情景が広がっていると思うと酷ではあるw

22. 向日葵 ~その1~(スール・通常戦闘・第1話~6話|柳川和樹) ・・・ まさに向日葵のように陽光を浴びながら楽しく爽快に戦ってる双子の様子が目に浮かぶ。笛とヴァイオリンのユニゾンが気持ちいい。Aメロはクローマのスールパートのサビ部分でさり気なく入れてるのが心憎い。イントロのさらっとした軽妙な入りもセンス高い。紫陽花も含め”~その1~”はまだひよっこたちの等身大の戦いだ。通常戦闘曲はシャリーのアトリエ同様に作曲者の担当分けてるのも良いコントラスト。矢野さんは縦ノリで沸き立つ感じだが柳川さんは横ノリで流麗。あと矢野さんは3分の2ぐらいリピートしてくれたけど柳川さんはリピートは頭の数秒のみであっという間の1分半。これは二人のスタンスの違いなんだろうか。

23. 錬金術士で画家で父!(ロジェのテーマ|阿知波大輔) ・・・ 呑気でマイペースでへっぽこなダメダメパパさんを表現する低弦やファゴットという普段は主立って聴かれないサウンドが楽しい。後半からのメロディでは彼の実は…な面が伺えるしその後の笛のメロディには例の件で切ない一面も匂わせてきたりとあんなパパだけどドラマは多い。

24. さんさんお姉さん for リディー&スール(ワイスベルク親子のテーマ|阿知波大輔) ・・・ 元々はドロッセルのテーマだったが今作ではワイスベルク親子ふたりのテーマ曲として纏められた。フリッツのテーマは『人形とおじさん』だったけど今思うとあんなシリアスな曲に全然相応しくないキャラだったからこうなるのもやむ無しだろうw ドロッセルはフィリスの頃はバタ臭さがあったけど今作はお姉さんとしてちょっと洗練されたかな?と思わせられるアレンジだけど基本は成長していなかったようだw でもこの足取りの軽さは迫る○○との運命の○○へ胸を高鳴らせてくれるかのようで明るい希望に満ちている。

25. Mysterious Painting(ボス戦|矢野達也|ヴァイオリン:TAM ギター:三好翔太 ベース:HIROTOMO) ・・・ 事前動画などで一番よく使われていた曲は実は戦闘曲だった。まさに今作を象徴するかのような色鮮やかで愉悦感溢れる楽しげなサウンドにウキウキ。笛のメロディには双子が背伸びしながら戦ってる様子が思い浮かびサビの天真爛漫さにはとにかく心躍る。アコーディオンのメロディのあとの弦の刻みも高まらせてくれてここは主題歌ラララ~♪の部分かな。こちらも通常戦闘曲と同様に3分の2ぐらいリピートしてくれる嬉しい仕様。矢野さんは分かってるな。

26. 勝利のポーズ! ~リディー~(戦闘勝利|柳川和樹) ・・・ 『クローマ』サビのリディーパートが引用されてるのが粋なはからい。そのあとは繰り返しの連続だがやはり元がいいからかこういった曲でも聴き入ってしまう。一番最後まで聴けてしまう戦闘勝利曲かもしれないw

27. 次の日!(ジングル|矢野達也) ・・・ 新たな話数フリップで流れるジングル。どことなく旧ドラえもんでサブタイが出て来るときのジングルを彷彿したw

DISC2

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01. 蒼淵のきらめき ~リディー~(氷晶の輝窟|矢野達也) ・・・ 氷晶なダンジョンだけあって美しく煌めきが木霊する淑やかで涼やかな世界。どこまでもクリアでクリーン。硬質なシロフォンやヒンヤリしたピアノの響き、FM音源チックなキックドラムの音が心地良い。でも双子が進んでいくと徐々に血が通いだすかのような変化。冷たいだけじゃない人肌なぬくもりを感じられるサビのストリングスが胸に迫ってくる。どことなく桃源郷をイメージさせられる不可思議な音楽だ。

02. 蒼淵のきらめき ~スール~(氷晶の輝窟|矢野達也) ・・・ ドラムセットは実在感が増しベースは躍動し少し活気と華やかさが出てきた。こちらは暖かさよりリズムのノリで盛り立ててくれる。スーにとっては氷の世界も明るく楽しい遊び場だ。

03. 巣立ち ~リディー~(イベント|矢野達也 編:阿知波大輔) ・・・ いわゆる本筋絡みの切ない系イベント曲。リディーVerではピアノが主題歌テーマをしっとりと紡ぎ後半からはストリングスで涙を誘う。そういえばフィリスのアトリエで活躍した秋葉原区立かんげんがく団!の起用は今回は無し。出来うることなら生のストリングスで聴きたかったここぞというときの曲でもあった。

04. 故郷を離るる歌 for リディー&スール(フィリスのテーマ|阿知波大輔) ・・・ 高々に明るく響くホルンにはあれから意気揚々と旅を満喫してるフィリスを思い起こさせられ成長を感じるアレンジとなった。サウンドにたおやかな朗らかさを感じるのも彼女の分け隔てなく気さくな性格ならではだな。

05. 心のままに描いてく物語(スール・アトリエ内|矢野達也) ・・・ 曲名はいつも素直に思うがまま生きているスーらしい。イントロの切なげなメロディが堪らなく好き。このメロディは主題歌のスールパートのAメロかな。ムーディーで小粋な落ち着きぶりだがスーらしく快活さもありそして無垢な可愛らしさも忘れない。サビやサビ後もやはりスーパートのアレンジ。他のアレンジ入ってる曲もそうだけどすぐには気付きにくいぐらい溶け込ませるのが実に上手い。今作はアレンジの至芸だな。

06. やってみよう! for リディー&スール(ソフィーのテーマ|矢野達也 編:阿知波大輔) ・・・ 不思議シリーズ先輩としての気品を感じさせつつもソフィーらしい愛嬌のある可愛らしさも表現といったところ。Bメロでツィンバロンみたいなカラカランという音も入るとどことなく雅な雰囲気も出てくる。それだけソフィーも妙齢な大人の女性になったということだ。あれから3年間を思うと見届けてきた身としてはこのアレンジによる変化はちょっと感慨深く聴いてしまうな。

07. 喧騒を駆けて(スール・メルヴェイユ|矢野達也) ・・・ イントロはぶっきらぼうなテイストになっていて楽しいこと好きなスーがスキップしながら喧騒の中を駆けていく様子が目に浮かぶ。基本は『雑踏を抜けて』と同じ展開だが少し小編成のアレンジになって曲のメロディが直情になるのがスーらしさ。サビはドラムを加えて快活に元気いっぱい。こっちまでウキウキ気分にさせられ街を駆け巡るのが楽しくなっちゃう。ギターとピアノでしっとりしつつも余韻は残さずまだまだお気楽に弾むように駆け抜けていく。こんなに素敵に作り込んでくれてるのだから偶にはジャンプ機能は使わず街をのんびりと散策したくなるね。

08. 渋うにスープはもうやめて(イベント|柳川和樹) ・・・ この曲が流れてくるということは…トホホな展開というわけだw 今作は特にコミカルなシーンが多かったので必然的に出番も増えてもうこの曲がちょっと流れてくるだけで可笑しくなっちゃうなw そしてやはり「びよよ~ん」という擬音は欠かせないw

11. ふたごの小鳥、森に謡う(おそば森, グルムアディス大沼林|阿知波大輔) ・・・ 意気揚々としたホルンの朗々たる響きに元気はつらつ。緑豊かなフィールドなので勇壮さだけでなく柔和な叙情感もあって快い。

12. ふたごの小鳥、森に謡う~夜~(おそば森, グルムアディス大沼林|阿知波大輔) ・・・ 夜は静謐な煌めきの中でピチカートが木霊する。やはり『ふたごの小鳥、草原に遊ぶ~夜~』同様に後奏的な雰囲気があって味わい深い。

13. 火の海にて ~リディー~(アンフェル大瀑布|柳川和樹) ・・・ どことなくエスロジの『Cliff of Burned Place』を彷彿とさせられた。やはり火山曲は賑々しく沸き立つテイストになるようだ。情熱的に絡みつくストリングスに酔いしれる。

14. 火の海にて ~スール~(アンフェル大瀑布|柳川和樹) ・・・ フィールド曲は基本的に落ち着きのあるリディーVerが好みだけどこの曲のアレンジに限ってはスーVerのほうが曲の構造が明瞭になり聴きやすくて好き。それだけスーはこんな熱いフィールドでも元気ってことなんだろうw

15. 向日葵 ~その2~(スール・通常戦闘・第7~9話|柳川和樹) ・・・ ポップ且つオケ調なアレンジになって特にサビの疾走感には胸を熱くさせられる。こうゆうアレンジだとサビはどことなくシャリーのアトリエ『Sweep! ~その2~』に似て聴こえちゃうかなw こちらのクローマアレンジはサビ後にピチカートでさり気なく入ってる粋なはからい。

16. 勝利のポーズ! ~スール~(戦闘勝利|柳川和樹) ・・・ 戦闘後は基本ボタン連打してしまうからサビキャンセルしてしまう申し訳なさ。

18. 不思議なアイテム!(ジングル|阿知波大輔) ・・・ タッタカタッタッターという軽快さが好き。

19. 双葉(イベント|柳川和樹) ・・・ 双子のイベント日常イベント曲で一番多く使われてた曲のひとつ。双子の可愛さと天真爛漫さをウキウキ気分であらわしたサウンドとメロデイだな。ギターのメロディが下がっては上がってという展開が浮き沈み激しいあの双子らしくもある。

20. 傷跡 for リディー&スール(○○○のテーマ|阿知波大輔) ・・・ ソフィーのアトリエからのアレンジ曲。新キャラなのに何故?となるが説明すると全てネタバレになってしまうのでこの曲に関しては詳しく触れるのを止めておこう。ひとつ言えることは傷跡というのは時が経つと癒えるということだ。

21. 小さな祈り(シスター・グレースのテーマ|阿知波大輔) ・・・ 清楚な淑やかさで浄化されるようだ。この落ち着きっぷりはさすが○○歳、と言うべきだろうかw どこか安らぐこの暖かさはこの後の○○を予感させられストリングスが入ってくると…ほんと良かったなぁとしみじみ。

22. 帰り道(イベント|柳川和樹) ・・・ ハートフル系やしみじみするイベントで良く使われていた。双子がベッド上で思いを新たにするシーンやあの戦いのあとの墓前でのシーン、最近だと街のみんなに想いが伝わったシーンなどが印象深い。家族のような包容力のあるアコギの暖かみ。どことなく3人…いや4人で背中を見せながらアトリエへの帰路につく家族の光景が思い起こさせられてちょっとほっこり。

23. 幽霊少女 for リディー&スール(パメラのテーマ|小林美代子|編:阿知波大輔) ・・・ 恐らくアトリエシリーズで一番アレンジされてる曲だろう。もうアレンジされ尽くされてると思われたがさすが阿知波さん、今回も新たな曲の魅力をみせてくれた。のんびりとしたテンポ感に彼女のおっとりとしたマイペースさ、後半からのホワホワっという音には惚けっぷりもあらわれていてああいった正体ならではのミステリアスさも感じさせられこれまた素敵なアレンジとなった。

24. 同じ星を見上げて ~リディー~(星彩平原|柳川和樹) ・・・ 感動が押しては寄せるかのような切なさに胸がしめつけられそうだ。というのもここを訪れたときは双子は…。そうゆうこともあって余計この切なさが悲痛に感じて胸に迫ってきた。音楽がこんなに素敵なのに、なのにどうして…というやるせなさが思い出深い…。こうゆう曲はほんと柳川さんは上手い。

25. 同じ星を見上げて ~スール~(星彩平原|柳川和樹) ・・・ あの経緯はどちらかと言うとスーの…。だからスーVerでは彼女を奮い立たせるかのようにスネアからより決然としたドラムセットへ交代。まるで背中を押してくれるかのようなリズムの鼓動に胸が熱くなる。何度も何度もサビが繰り返され何度も何度も切なさに呑まれそうに…。でも双子が目指す光はすぐ手の届くところだ。ところで終盤のフィールド曲なのにDISC2のこの位置にあるのは何故なのか。あとこのロマンチックフルスロットルな曲のあとに『紫陽花 ~その2~』は曲順的にちょっと調子狂っちゃうな。もう少し配置を考えて欲しかった。

26. 紫陽花 ~その2~(リディー・通常戦闘・第7話~9話|矢野達也|ギター:三好翔太 ベース:HIROTOMO) ・・・ この曲が使われる辺りぐらいから戦闘もラクラクになってくるのでそれに合わせて曲もより陽気に楽しげに。ラララ~の部分はまるで謝肉祭を祝うかのようなヤンヤヤンヤな賑やかさでまさに双子たちの快進撃は止まらない。もはや原型を留めていないぐらい歌い崩したテイストが楽しい。前のめり気味なリズム感が痛快。最初聴いたときは新曲かと思ったぐらいの変容ぶりで間違いなく今作一番の変態アレンジだなw ある意味従来までの格下雑魚用の戦闘曲っぽくもある。最初こそあまりの違いに戸惑ったが慣れると癖になる面白さ。特に1:15秒辺りの引き伸ばしてからのリズムの畳み掛けが最高。個人的に紫陽花アレンジ全3種で一番好きだ。

27. Gemini Wing(中ボス戦|阿知波大輔|ギター:平松俊紀) ・・・ 阿知波さんのいつものボス戦曲スタイル。双子の翼というタイトルだが一本筋が通ったメロディラインで双子が想いを一つにして一丸となって戦ってる様子が思い浮かぶ。直向きな勇壮さを感じるBメロがお気に入りだがサビはどこか思いを馳せてるかのような表情にも感じられ勇ましいだけでは終わらない。独特のエレキのプレイでクレジット見なくてもすぐ分かったが平松さんのエレキも相変わらず熱い。

まとめ

今回もただただ名曲メドレーとなったアトリエのサウンドトラック。DISC2までの54曲中で40曲も生涯聴き続けたいお気に入り曲があって大満足。今作で印象深いのはやはり作品の基幹モチーフとなった主題歌『クローマ』。そのモチーフを引っさげた矢野さんの卓越したアレンジ術による破竹の快進撃が特に光った。そんなモダンで革新的な新風をアトリエに吹き込む矢野さん、古き良きオーソドックスなアトリエらしさを語り継ぐ阿知波さん、幅広い多種多様な作風で今風のアトリエらしさを彩っていく柳川さん、などなど今回も鉄壁の布陣による楽曲たちだったな。今回初参戦の水上さんや中村さんのアレンジも素敵だったしCHROMAさんの曲も良かった。

今作は先程挙げた主題歌のアレンジ、戦闘曲やフィールド曲のアレンジ、前2作からのアレンジが多めでサントラ全120曲のうち何らかのアレンジ曲は44曲ぐらいにも及んでいる。主題歌メロディは綿密に組み込まれていて自分が気付いていない部分や曲が他にもあるのかもしれない。そういえば黄昏シリーズのシャリーのアトリエも、アーランドシリーズのメルルのアトリエもアレンジ祭りだった印象。各シリーズ最後の3作目ともなるとそれだけ総括的なオールスターになるから自ずとそうゆうコンセプトになるのかもしれない。アレンジが多いから否というわけではなく統一感により音楽面からの物語性が強くなるし前2作との世界観の繋がりも感じられてむしろ個人的には好きな手法だ。

音質は問題なし(ヘッドホンはAKG K712 PROでリスニング)。音圧は適正。低音がよく出ていて音に芯があり実在感がある。音のバランスが整然としていてとても聴き心地が良い仕上がり。矢野さんは特にパーカッションを際立たせるからより気持ちよく聴ける。前作フィリスのアトリエOSTは音像がやや遠目、ややもするとちょっと眠い音質だった、ソフィーのアトリエOSTは音圧が高く繊細さに欠けていたが(あくまでも個人の感想)今作は前2作で不満だった点を全て改善してくれて最良の音質になってくれた。ブックレットには珍しくマスタリングエンジニアの名前がクレジットされていてこれがコンポーザーの矢野さん自ら。前2作のマスタリングエンジニアのクレジットはなかったが今作OSTの音質の良さはもしかして矢野さんのお陰かもしれないな。

曲間は大体3秒ぐらいで適正。リピートはしてくれていないけど最近は曲が多いサントラだと特に不満には思わなくなってきたな。それにフィールド曲はアレンジ違いをリピート的な感じで聴けるし矢野さんの戦闘曲は3分の2ぐらいリピートしてくれてるしね。ただ柳川さんの戦闘曲はちょっと短すぎる。

冒頭でも書いた通りまだクリアしてないので続きのDISC3と4はその後に。またそのとき総括のまとめを書いていこう。

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