以前ツヴァイ2のサントラ感想を書いたけど(記事:ツヴァイ2 オリジナルサウンドトラックの感想)どうせなら初代ツヴァイのサントラの感想もこの際だから書いておこう。9年ぐらい前にサントラの購入報告的な記事を上げたんだけどお粗末な小学生並みの文章しか書いてなかったので書き直しということになるw

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雑感

2001年12月発売の今作。前年はイースやソーサリアン、朱紅い雫といったリメイクばかりのようだが翌年は新作のVM JAPANを発売していてさらに次の年にはナピュシュテムを発売したりとこの辺から自分のファルコムゲーム体験が始まっていく。ツヴァイに関しては昔のはてなダイアリー時代にプレイ日記書いていたけど文が適当すぎて読み返してもよく分からんなw(記事:Category[ ツヴァイ!! ])。ナピュシュテムはプレイしたのでいつかVM JAPANもやりたいところだが…と思ったら一応間接的に閃IIIで触りをプレイはしてるかなw

作曲者の陣容は園田隼人氏、白川篤史氏、石橋渡氏、服部麻衣子氏といったメンバーで今現在も残っているのは園田氏だけ。逆に言うと園田氏は20年以上ファルコムに在籍してずっとコンスタントに作り続けているんだから凄いものだ。もっと評価されてもいいとは思うがいかんせんファルコムは秘密主義だから手柄を讃えにくいのが残念だ。

薄いブックレットには最近ではなくなったjdkからのコメントがあって軽いボケが楽しい。イースでも英雄伝説でもない新たなコンセプトとして民族音楽、アコースティック、画一的ではない自由な表情、耳に残るメロディ、などを挙げてられていた。こうゆう刷新されたサウンドになったから当時ファルコム初心者な自分でも音楽を全面的に受け入れられたんだろうな。

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サントラ全ての感想を書けるほど語彙力はないけど気に入っていない曲がないぐらい名曲ばかりなので全曲手短ながら簡単に感想を書いていこう。

感想

オープニング曲『永劫の夢、大空の記憶 -Zwei!!2人で大冒険-』は上で挙げた4つのコンセプト全て入っていて今作のエッセンス凝縮。イントロから早くも2人のこれからの意気揚々とした胸の高鳴りを予感させてくる。渋く奏でられるアコギがまた格好良い。サブタイトルの”2人で大冒険”ってのが絆を感じられて素敵なんだよね。今作はこうゆう”-○○○-”という曲名の後ろにサブタイトルを付けた曲が多い。

お次はアルジェス大陸メドレー。まずタイトル画面曲『浮遊大陸アルジェス -Introduction-』はコロコロと転がるような木質なマリンバの音色が耳を楽しませてくれる。ギターも入り素朴で暖かい響きが心地いい。次はワールドマップ曲の『浮遊大陸アルジェス -Main Theme-』では冒険へ向けて心弾ませながら翔けるような爽快さが格別だ。主旋律がマリンバから笛の音に変わるとまだ見ぬ世界へ思いを馳せるかのような趣きにもなる。余韻を残すようなストリングスの絡みにもしみじみと浸ってしまうな。そして『浮遊大陸アルジェス -夢見る秘宝-』で冒険の先の心休まるひととき。音の粒立ちが優しく円やか。この曲はプレイ画面と曲の記憶が僅かにあって当時からこの安らぐサウンドは耳に残っていたな。

拠点となるブック村はそのまんま『ブック村』。長閑で素朴な雰囲気満点。この曲も覚えがあるがプレイ時は少々野暮ったいと思ってたけどサントラとしてじっくり聴くとこれがまたどうして味わい深い素敵な曲。浮き立つように躍動するベースやコロコロと鳴り続けるシロフォン、サビにうっすら被さるコーラスがまたセンチメンタルな情感を醸し出していて快い。プレイしていたあの頃を思うとちょっとノスタルジーな気持ちにもなっちゃうな。そして冒険の先でノームたちが住まう『妖精たちの村』へも行った。確かここにミニゲームコーナーとかがあったかな。妖精といってもメルヘンなテイストにはならず哀愁を奏でるギターとサックスでサウダージな雰囲気色濃く。コーラスも合わさり盛り上がりの果ての荘厳な響きには胸を打つ。

ここからダンジョンメドレー。最初に訪れた石造りの景観が美しかった『パーヴェル庭園』は水路や緑の彩りもあり風光明媚な場所だった。音楽も流麗で神秘感が漂い実に濃厚で甘美なハーモニー。気怠いクラリネットのあとの笛で誘われゆくところが格別に美しくてただただ恍惚。音の響き成分も他の曲より多めで夢心地感を演出。全曲リピートだから間髪をいれずもう一度浸らせてくれるのも嬉しい。『カヤパの森』も同様の雰囲気だけど先導する笛の音が森の中を突き抜けるように晴れやかさで胸弾む。そして冒険を彩る鳥のさえずりが何よりの森の音楽だ。『ダプネ砂漠』はアラビアンなサウンドがエキゾチックで魅惑的。脈打つようなベースの轟き、小刻み良いコンガ、妖艶なシタールも快い。それだけで終わらない後半からの哀愁漂うメロディもまた印象深い。

『クロップ洞窟』は勇んで進み行く2人を四方八方から色々な音でお出迎え。ギロやブズーキなど何が飛び出すか分からないびっくり箱みたいな楽しい音の饗宴だ。それがまた洞窟内の危なさを現しているのかもしれない。『ケノーピ火山』は火山曲のイメージを覆すようなちょっとしたジャズチックなお洒落さとリズミカルなノリが楽しい。合間で犬のワンワンっていう鳴き声みたいなクイーカやヴィブラスラップが炸裂する仕掛けも痛快で火山ということを忘れさせてくれるような愉悦さでいっぱい。洞窟に火山、他のゲームだと普段好まないシチュエーション曲だけどさすが今作はどれも飽きさせない魅力満点だ。

冒険に欠かせない戦闘曲についても触れていこう。まず終始邪魔をしてきた記憶があるあの『コルベットのテーマ -ネコ言うニャーッ!-』だがいわゆる敵幹部ポジションのテーマ。オケで威圧してくるけど最後には『Fight!! -壊してポックル-』のイントロフレーズが入ってきて所詮は小物という暗示でもありそうだ。そしてボス戦曲『Fight!! -壊してポックル-』では可愛らしい2人が弾けるピチカートと笛の調べに導かれながらボスに果敢に立ち向かっていく。さながら敵へ攻撃している真っ最中かのようなSE的パーカッションも入っていて臨場感が楽しい。一般的なボス戦曲みたいに白熱はしないけど溌剌とした勇ましさで奮い立たせてくれるね。でもときには負けることだってある。『ひとときの休息を』は恒例のゲームオーバー曲。こんな哀愁に満ちた心地いいギターサウンドを聴きながらだったら人生の休息を取るのも悪くないかな…なんてね。

激しい冒険ばかりでは疲れちゃう。そんなときは『ヒポリタの丘』で癒やしの歌を聴こう。暖かく迎え入れてくれるような人懐こく優しいメロディに思わず涙。柔和なチェロの音も聴こえてきてさらに想いが込み上げる…。丘を下って次に着いた先は『トリポカ湖』。大らかにたおやかに。そして聴こえるクラリネットと笛の音。優しく包み込むようなハーモニーに心が満たされゆく。『プシュケの屋敷』はプレイ時に一番耳に残ってた曲のうちのひとつ。とにかくイントロからメランコリックなメロディが心を捉えて離さない。チェロのメロディも心に沁み入ってくる。ただただ聴き入ってしまう気持ちのいいメロディとテンポ感だ。

ここからは少し寄り道。ミニゲームを彩る音楽たちを紹介しよう。これがまたどれも本筋で使わなかったのがもったいないほどの珠玉の名曲たち。『Zwei!!シューティング -遊んでピピロ-』『Fight!! -壊してポックル-』のピピロ版。ファミコンチックなFM音源による宴といった楽しい趣き。対してボーナストラックとして収録された『遊んでピピロ -Original Ver.-』はサントラ用として他の曲のサウンドと合わせたアレンジだろうか。普通に聴く用途にはこちらのアレンジの方をとりたい。ピピロらしい可愛らしさに溢れていてピピロ操作のときはこちらがボスとの戦闘曲として流れたら面白かったかもしれないが優しすぎてミスマッチかなw 『モナモ~ナ』はノスタルジックさに溢れていて切なさで胸がいっぱい。曲に気を取られてゲームどころじゃないかもしれないなw セルセタの樹海では『THEME OF ADOL 2012』としてタイトル曲として使われた『Theme of Adol 2001』はまさにアドルが胸弾ませながら駆けるような疾走感が熱い。元がイースなだけに位置的にちょっと異色の曲ではあるが伴奏に『竜の眠る道』のフレーズを入れたりサビは『Fight!! -壊してポックル-』のテイストを入れたり今作に混ぜても違和感のない仕上がりにしているのが流石のアレンジ術といったところ。

再び冒険へ繰り出した先は『スピリ古代迷宮』。賑々しく沸き立つリズムにテンションが高まる。うねるベースやサビのシンコペーション的なリズムも楽しい。孤軍奮闘しつつひたすら力強く前進だ。『竜の眠る道』はギターの小気味よいリズミカルな伴奏やパーカッションなどの音の戯れが心地よくて賑々しい愉悦さに活気づく。ピアノの小洒落たメロディも魅力的。

いよいよ終盤へ。確か実は身近な場所にあった『アプリエス神殿』はギターの哀愁とストリングスのやるせない響きが木霊する。ふと立ち止まるも優しく穏やかな笛の音に背中を押されて勇気が湧いてくる、そんな心を打つ調べが堪らなく愛おしい。『エスピナ暗黒神殿』はピアノのアルペジオ的なフレーズから早くも泣かせにくる。徐々に熱を帯びてゆく焦燥さの中で物憂いクラリネット、切ないヴァイオリン、侘しいトランペットたちが紡ぐやり切れないメランコリックさに胸が締めつけられるばかり。最後にテンポを落として感慨に浸らせてくれるのも心憎い演出だ。

さぁ遂にラスダン『幻の大地 セルペンティナ』。ここはプレイ時の記憶があって地球を背景にした美しいフィールドだった。音楽も全く負けてなくて湯水の如く珠玉のメロディが湧き溢れてただただ至福の陶酔感。ある意味全部のメロディがサビだ。言いようのない切なさと高揚感にかられながら勇壮に駆けていく。言葉では書き表せないぐらい心ではなく魂すらを震わせにかかってくる名曲中の名曲。あの当時は一番好きだったがあれから様々な名曲を聴いたあとでも尚も上位に位置するお気に入りの曲だ。

ようやくたどり着いた終着点。まずは『魔王の両腕 -ハンド-』で前哨戦。ダークなイントロで慄くが主部以降は丁々発止の音のぶつかり合いが楽しいジャジーな小洒落た曲。特にベースの沸き立つ躍動感や乱舞するパーカッションが面白くも愉快。サビのリズミカルさも快い。そして最後の戦いの相手はまさに『最後の闘い -魔王ヴェスパー-』。幾多の困難を思い起こさせつつも最後には勝利の歌が高々に響き渡る。決然としたストリングス、力強く轟くティンパニ、そしてツヴァイシリーズのテーマ楽器でもあるバグパイプの熱いメロディ。これらが合わさるリズミカルな躍動により生まれた至上の高揚感に酔いしれるしかない。サビが連続して繰り返されると幾分リズミカルさが前に出てグルーヴ感も出て来るのもまた格別。あとこのサビは『浮遊大陸アルジェス』のサビの引用でもありそうでつまりアルジェス大陸のテーマが敵を凌駕して響き渡るという勝利の歌ってことだろう。ただ実際のプレイは手こずって何度もリトライしたはず。倒したあとはグッタリするほど疲れてて音楽を聴くどころじゃなかったなw

こうしてアルジェス大陸に『安堵のメロディ』が流れ全てが終わり大団円。どのメロディもまさに安堵する優しさと暖かさでほっとするひとときだ。全てが安らぎの中で包まれ浄化されてゆく。最後のメロディからはまるで手を振ってさよならしてくれてるかのようで心に沁み入る…。さぁ、最後は気分を切り替えて今日からはいつもどおり元の平穏な世界だ。ブック村に爽やかに『花と風のうた』が響き渡りうららかなメロディに心が弾む。パーカッションはどことなくボサノヴァっぽくて楽しい彩り。元気がいい溌剌とした盛り上がりの中で幕を下ろしていく。基本ほんわかとした今作らしい最後だ。

おまけとしてジングル曲の『おやすみ』なんてのも入ってる。こんな短いメロディでも癒やしてくれるんだからほんと最初から最後まで抜かりがない。

制作予想

以下アットウィキは自分の管理Wiki。こちらで曲別の作曲者推測をおこなっています。

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ツヴァイ2 オリジナルサウンドトラックの感想
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