十三年目の春、そして今回でサクナヒメたちの物語はお終い。素直に文字通りの神ゲー!面白かった!…というわけではなくやはり自分にはアクションゲームが苦手なのを再認識しちゃいましたね。とはいえそれ以外は実り多き唯一無二の経験が出来て非常に楽しかったです。その辺のまとめは記事最後の方にて。

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前回からまだきんたとゆいの淡いロマンスは続いていて今後についての語り合い。ゆいはきんたも含めてここにずっと居続けたいがでもきんたはもっと外の世界を見たいと息巻いていてすれ違い。みんなとの繋がりが結との繋がりがきんたの道を変えた。そうなると結もまた自ずと取るべき道が見えてくるのでしょう。

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その夜、ゆいはきんたに気持ちを伝えられたようでこれにて一件落着なのはふたりの笑顔を見れば明らか。青春ですねぇ。影でサクナも見守っていたというこのシーンがとても良かった。

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そしてみんなそれぞれこのあとどうするか語り合い。田植衛門はここに残り、ミルテは旅へ。ふたりいい雰囲気だと思ってたのですが結ばれることは難しそう。

そして我が家でこの間田植衛門から提案のあったお祭りが開催。色とりどりの提灯が綺麗。人が集まっていてこのヒノエに?と思ったらなるほどココロワが根回しして頂きの世から神々を招いたんですね。見た目が結構バラエティに飛んでてショタっぽい子とか黒魔道士風とか真っ黒クロスケみたいなのとかも。というか折角少し前に田植えした田んぼがまっさらの土になってるのだけどw そうゆうことになるのなら早く言ってくれないと無駄骨でもったいない。

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そして水を差す噴火。これがサクナの最後の戦いへの狼煙。悪神の大龍との決戦の火蓋がここに切って落とされた。サクナの力の源はここにいる皆、そして汗水垂らして作ったお米。その想いがサクナと武具に乗っていざ戦いへ。なんだかあれよあれよと目まぐるしく急展開のラストスパート。祭もラスボス戦に向けて嵐の前の静けさに過ぎずもっと楽しい時を過ごしたかったようにも。

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深淵の大樹骸がラスダン。基本は下へ下へ真っ逆さまに降りていけばいいだけだから探索は楽。終盤には怒涛の雑魚ラッシュもあったもののそう苦労することなくラスボス戦。どうやらサクナの両親は大龍に喰われたみたいでそれなら単にかたきを討つのみ。いざ戦いだがここにきてチュートリアルなメッセージが出てズッコケる。羽衣結界はバリアだから分かりやすいけど吸収した力を解き放つのが全く出来ずさっぱり。結局電光石火のゴリ押し。というかこのラスボス戦って安置ない?両サイドで余裕で自然回復出来るのだけどさすがに見落としたわけはないので敢えてそうゆう設計にしてあるんでしょう。最後はやり直すことなくストレートに勝ってくれっていう作り手の想いを感じました。そうして時間は掛かりつつも無事撃破。

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麓の世は最早サクナのもの、豊穣の神の力が及んでるのでもはや怨嗟は起こらないであろう、そうなるともう大龍も蘇ることもない、今や麓の世は飢饉と戦の時代を終えて豊かな時代を迎えようとしている、そこに新たな国が芽生えていく、と希望に溢れるメッセージを伝えて大龍は静かに息を引き取っていったのであった。そしてサクナは消えてただの人として生まれ変わる…それもまた綺麗な幕引き。そうなったとしても良いエンディング。ただまだサクナにやるべきことが残されているようでここでサクナのご両親のご登場。大龍からの最後の粋な計らいというべきか。母上のトヨハナさまがこれまたお美しい。確かにサクナと似ていて今はやんちゃな小坊主なサクナもいつかああゆう美人さんになるのですねぇ。そして父親似じゃなくてよかった。遺伝って偉大。

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で、サクナの魂を持っていくなら代わりに俺らの魂もってけドロボー、あと置き土産も携えて国へ帰れってことに。土産とはなんとかいまる。サクナを探して彷徨っていたところを大龍に捉えられた?元は頂きの世の子だったんですかね?というかこいつ、喋るぞ!?ここでまさかのガンダムネタとはw 親子水入らずが台無しとサクナが言ってますがそれをおまえが言えるか?w そんなこともありつつ家族のお別れは切なくも希望に溢れていて暖かく。ここのシーンの幻想的だけど手作り感のある画がまた良いですね。塗りからしてここは3Dではなく手描きなんでしょうか。最近はシェーダーによっては3Dか手描きか分からなくなってくるほどツールの境目が曖昧になっているので。どうでもいいけどタマ爺がなんかアッカンベーしてるかのように見えて気が抜けちゃうw

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そのあとサクナは愛するヒノエでつかの間の休息をエンジョイ。このシーンもまた良い。最後の最後だから特に力入れてるってのが作り手の熱意を感じられて嬉しいですねぇ。サクナは思いっきり羽根を伸ばすもすぐにみんなのことを思い出しいざ土産を手に故郷の我が家へ。

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エンディングクレジット見て思ったのだけどCV表記に外国人の名前も載っていて海外版も出てたんですね。日本古来の難しい単語や言い回しとかどうゆうふうに翻訳したのでしょうね。あと稲作とか土着的なシーンとか外国人にはどう目に映るのか、そもそもああゆうのを楽しめるのか、気になりますが。ま、日本人が例えば欧米でやたら人気のFarming Simulatorシリーズをプレイするような感じになるのかも。あっちは大規模なシステマティック農業、こっちは小規模な原始的農業ってな感じで。あとクレジットでペンネームとかが多いのがこの作品の同人的でインディー規模なのを表していてみんな協力して作り合っている感じがあってとても良いです。田植唄のクレジットで作詞が不明ってのも粋な計らい。どうせなら全部不明にしたほうが伝承的な民謡感あっていいのだけどまぁさすがに制作者への労いや成果の証の意味も込めてちゃんとクレジットいないといけませんしね。音響制作はEARLY WING。どうりでEARLY WING所属の声優さんが多いなと思ってました。

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最後に後日談。ミルテは革新的な宣教師として、かいまるは村の相談役兼農夫として、田植衛門は豊穣の神として、きんたは伝説の鍛冶屋として、ゆいは美しき機織りの女神として、それぞれヒノエに残る者もいれば麓の世を旅する者もいたりと各々巣立っていったようです。ココロワヒメについてはあれから忙しくも充実したときを過ごしているのだけどある事件から都にいるもうひとりいる発明神と争うことに?これはもしや例の天穂の件の黒幕絡み?そういえば結局あれは有耶無耶になっちゃいましたね。てっきり真のラスボスかと思ってましたが。多分予算オーバーか時間オーバーで描ききれずってことなのでしょうか。そして我らがサクナヒメは名実ともに最高の豊穣神の名を欲しいままにしているようで彼女が育てる稲は何百年も人々に愛されこの麓の世にずっと豊かな実りを与えていました。ゆいを過保護に守る小姑にもなっているようですがw

でなわけでゲームクリア。めでたしめでたし。と、最後の思い出としてクリア後データから祭の前のヒノエを見回りしていたらまだ少しイベントが残っていました。我が家にあるサクナの部屋に入るとそこにはココロワヒメ。ここで以前にもあったサクナが実は読書家で朧月香子という作者のファンという話の続きが。香子はもう本を書いていないらしい。ココロワはもう都では恋愛譚とかは流行っていないからじゃないかと言うけどそれでもサクナは諦めきれず好きなものは好き、これからも応援し続けたいぞと宣言。それを受けてココロワが思わず…。あっ。朧月香子なるものの正体はそうゆうことでしたか。発明に執筆と多芸ですねぇw

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まとめ

稲作パートはほんと緻密によく練られていてよくこれをゲームとして落とし込んだなとただただ感心するばかり。稲作経験のある元農家だった自分もいやいやそれは違うだろってツッコむところもなく現実と同様の感覚でプレイ出来ましたしね。ま、田植えの植えにくさはもう少しなんとかならんのかとは思うのだけどw これだけやたら作り込んであるのも制作者はゲームを通じて米作りの面白さや大変さを少しでもプレイヤーに伝えて何かしらを感じ取って欲しかったのかもしれませんね。それだけの熱意を感じました。これから農業目指す人たちのマストな教材ゲームと成り得るのではないかってぐらいですよ。

そして米作りに没入させたグラフィックも素晴らしかった。いわゆるゴーストオブツシマみたいなAAAクラスのクオリティではなくあくまでも国産ゲームとしてのクオリティですが必要十分。個人的には最近プレイした(国内限定)、創の軌跡、ライザのアトリエを倍以上に突き放す水準に達していたと思います。稲穂はもちろんのこと、岩肌や地面、草木、遠方の情景、そして程よくリアルに再現された日本家屋とどこをとってもチープさを感じるところはありませんでした。良い感じにデフォルメされたキャラクターも作品世界にフィットしていて馴染んでいましたね。これがもしリアル等身で現実的なキャラデザインになってたら…いやそれはそれであり。多分この制作チームなら上手いことやってのけて成り立っていたはず。ただやはり日本昔ばなしみたいなキャラクターだからこその味わいがあったことは確か。田植衛門のデザインとかその筆頭でしょう。あとライティングやポストエフェクトも特筆すべき点。朝・昼・夕だけでなく春夏秋冬の日本情緒を違和感なく自然に演出した雰囲気作りも素晴らしかったです。

音楽は大嶋啓之さんによる和風テイスト溢れる楽曲がどれも素晴らしくて耳に心地よかったですね。田植唄や我が家の音楽を聴いていると自然とみんなの楽しげだったり頑張っている声がいっぱい聴こえてくるような…そんな思い出深い音楽ばかりでした。今もワールドマップの曲がずっと脳内でリフレイン、やはり歌うようなメロディのある曲は良いものです。今後発売されるサントラCDが待ち遠しいですね。

料理のバラエティさも嬉しくて能力アップに関係なくそれぞれの料理に目移ろいしちゃうほど。実際に食べたくなる料理がたくさんありました。夕餉の献立決めも楽しい瞬間でしたねぇ。我が家ではTPS視点となりますが行きたいと思う場所を隅から隅まで行くことが叶う行き渡り感も良かった点。ショートカットで崖下から田んぼまで岩を登って上がれるのもナイスな機転でした。

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というわけで制作者の皆様、素敵な作品をありがとうございました。そしてサクナたち、みんなも共に冒険してくれてありがとう。これでもう思い残すことはないですね。というわけでウシ…ではなく暫くはウマ育てに戻ります。

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